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オリンピックの開催国はメダルの獲得数が増えない
オリンピックの開催国はメダルの獲得数が増えない
◆ 自国開催のオリンピックとメダル獲得
オリンピックが自国で開催されると、メダルの獲得数が増えるという話を聞いたことがあるでしょうか?
自国開催によって時差ボケがなく、慣れた環境で試合ができ、応援も手厚いなどの理由から、選手は本領を発揮しやすいという考えです。
しかし、本当に自国開催でメダルの数が増えるのでしょうか?
ハンガリースポーツ体育大学は、1996年から2021年までの夏季オリンピックのデータを調査し、自国開催の影響を分析しました。
対象となったオリンピックは、アトランタ、シドニー、アテネ、北京、ロンドン、リオデジャネイロ、そして東京です。
◆ 結果の真実
その結果、自国開催でメダルの獲得数が増えることはありませんでした。
社会経済的要因を制御した場合、開催国であってもメダルの数は増えなかったのです。
アスリートの生活水準やGDP、人口などがメダルの獲得数に影響を与えるため、これらの要因を考慮すると、自国開催によるメリットは見られませんでした。
しかし、全てのケースでそうだったわけではありません。
例えば、2000年のシドニーオリンピックや2012年のロンドンオリンピックでは、開催国のメダル獲得数が増加していました。
◆ ホームアドバンテージの実態
社会経済的要因を制御しない場合、自国開催によるメダル獲得数の増加が見られました。
アトランタ、シドニー、北京、ロンドン、東京では、確かにメダルの数が増えていたのです。
男女別に見ると、男子選手はアトランタ、ロンドン、リオデジャネイロ、東京で、女子選手はシドニー、北京、ロンドンでメダル獲得数が増加していました。
◆ さいごに
海外大会では萎縮せず、プレッシャーに押しつぶされないことが重要です。
自分の力を最大限に発揮できれば、どの国で開催される大会でも勝利のチャンスは増えるでしょう。
オリンピックは競技者だけでなく、観客にとっても感動と興奮を与える祭典です。
次のオリンピックでは、どの国の選手もベストを尽くして、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれることでしょう。
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参考文献
The less obvious effect of hosting the Olympics on sporting performance
https://www.nature.com/articles/s41598-022-27259-8
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