一部の人しか持ち合わせていない特殊能力

一部の人しか持ち合わせていない特殊能力
カリフォルニア工科大学の研究

子供の頃、特殊な能力に憧れたものだ
だが、大人になるにつれ、現実を見て、特殊な能力なんてないことを知る
しかし、一部の人には本当に特殊な能力が備わっていることが明らかとなった

それは、磁場、である
どうやら一部の人は磁場を感知する能力が備わっているらしい

磁場といえば、渡り鳥が進む方向を決めるのに使うことで有名だ
他にも、ミツバチは視覚や嗅覚と同じレベルで磁場を使う
人以外の特権かと思われるが、実際はそうではないらしい

18歳から68歳までの36人の男女を集めて、ファラデーケージで実験を行った
ファラデーケージとは、外部の磁場を遮断して、内部に自由に磁場を発生させることができる装置
参加者にファラデーケージに入ってもらい、暗闇の中で椅子に座ってもらい、リラックスしてもらった
そして、空間内の磁場を変化させて、磁場を感知する能力があるか調べた

結果、4人は磁場の変化を感知していた
参加者には脳波を測定するEEGを着けてもらっていた
4人に関しては、磁場が変化するとアルファ波の振幅が60%減少することが確認された
アルファ波は強い感覚刺激を受けると、減少することが判明している
強い感覚刺激を受けた際のパターンと磁場を受けた際のパターンが一致していることから、磁場の変化を感知していたと言える

ただし、参加者全員が実験中は何も起こらなかった、と話している
主観的には、磁場の変化は感知できないようだ
あくまで、脳が磁場の変化を感知しているにすぎない

磁場を感知する能力が備わっていることが判明したが、人が磁場をどのように利用しているか不明だ
それに、どうして備わっているのかも不明だ
磁場については、今後の研究が待たれる

左利きや右利きがいるように、磁場の感知能力も個性の一種だと考えられる

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参考文献
Transduction of the Geomagnetic Field as Evidenced from Alpha-band Activity in the Human Brain
http://www.eneuro.org/content/early/2019/03/18/ENEURO.0483-18.2019