GPSに頼っていると空間認識能力が衰える【迷子の第一歩】
GPSに頼っていると空間認識能力が衰える
マギル大学の研究
空間認識能力は生活に欠かせない能力である
物と物の距離を把握したり、家具をバランスよく配置したり、飛んできたボールをキャッチしたり、イラストを立体的に見せたり、様々な場面で活用されている
能力が高いと生活を楽にできるスキルだ
そんな空間認識能力だが、どうやら現代人は衰えているらしい
19歳から35歳の健康な男女50人を集めた
参加条件として、週に4日以上、車で運転する習慣がある人に絞った
協力者には、空間認識能力を計るテストを受けてもらって、どのくらい空間認識能力があるのか調べた
その結果、カーナビを使う人は空間認識能力が低いことが判明した
方向感覚と空間記憶能力が低かった
しかも、カーナビに頼りきっている人のほうが空間認識能力が低かった
どうやらGPS(カーナビ)を使っていると、空間認識能力を使わなくなるらしい
目的地を入力すると指示に従うだけで到着する
建物の場所を覚えたり、方角を気にする必要がないので、能力が衰えていく
昔取った杵柄とは言うが、空間認識能力には当てはまらないらしい
使わない筋肉が衰えるように、空間認識能力も使わなければ衰える
迷子くらいなら、スマホを使えば解決できるので問題ない
しかし、空間認識能力は仕事にも役立つ
自分・仲間・敵の位置を把握するスポーツ選手
立体的な家を立てる建築士・設計士
飛行機の高さ・向きを把握する必要があるパイロット
平面のイラストを立体的に見せるイラストレーター
など
空間認識能力がないと就けない職業もある
スマホがあれば大丈夫と高を括っていると、痛い目を見るだろう
普段からGPSに頼りきりにならないように気を付けたい
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参考文献
Habitual use of GPS negatively impacts spatial memory during self-guided navigation
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7156656/
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