リスターの第8回「調査分析力・提案力向上講座」を受けてきました!
今回は「調査・分析」と「提案」の2つについての授業でした。
ここからは今回受講してきた第8回「調査分析力・提案力向上講座」について紹介していきます!
調査とは
まずは『調査』についての授業の紹介です。
調査はある事象の答えを導くための手法で、ビジネスでは市場調査や競合調査が行われることが多くあります。
ここからは、今回学んだ調査を行うための手順を紹介していきます。
調査の目的
調査の目的を理解していないと、欲しい情報を集めることができず、差戻しされてしまいます。
そのため、まずは手を動かすよりしっかりと目的についての認識を合わせることが大切です。
必要な情報を揃える
次に、必要な情報の整理です。
整理する際には『条件を満たしているか』『他の商品と比較できるか』が重要とのことでした。
調査量と工数を目算する
調査にはコストがかかります。
調査自体は売り上げに直結しないので、全てコストになるということを認識すべきとのことでした。
まずは調査資料の『期日』と『必要な件数』を確認しましょう。
その後、「一時間あたりに何件調査できるのか」という結果から、「調査が完了するまでにどれくらいの期間が必要になるのか」を算出することができます。
調査対象を決める
ユーザーの目的を理解することで、調査対象を多角的に捉えることができます。
授業では、「エンジニアの転職サイトを立ち上げようとしているときの調査対象」を例として挙げていました。
この場合、ユーザーにとっては、より良い転職債が見つかれば、どのようなサイトなのかは重要ではないため、調査対象はエンジニアの転職サイトだけではありません。
「エンジニアを含む総合的な転職サイト」や「エンジニア向け人材紹介サービス」も対象とすることができます。
調査資料の作成
調査資料は、Excelを使用するのが基本です。
調査項目の選定
調査資料に決まった項目はないので、必要な項目を選定して作成していきます。
項目を選定するポイントは、全てに共通する項目を設定することです。
使い勝手を考える
調査資料は資料を作成した後に、「分析・検討」に使用されます。
そのため、調査対象にカテゴリーをつけたり、ランクをつけることで、傾向や判断基準の参考にすることができます。
分析とは
次に、『分析』について紹介していきます。
分析とは、『複数の情報を様々な角度から分析し、構成する要素を明らかにすること』とのことでした。
PDCAサイクルの”C”
PDCAサイクルは「Plan(計画)」「Do(実行)」「Check(分析)」「Action(対策)」という継続的な業務改善プロセスです。
計画を立てる(計画)
計画を実行する(実行)
実行した結果を分析(分析)
分析結果から対策を立てる(対策)
分析は3のCを担っています。
定量的な分析
分析結果をもとに今後の方針を導き出します。
そのため、根拠のない分析をしてしまうとリソースを無駄にしたり、相手が動いてくれないことになります。
分析結果に根拠を持たせるには定量的な情報が有効です。
金額や件数など、数字で表すことができる情報は信頼できる根拠になるとのことでした。
定性的な分析
定性的な分析は、アンケート結果など数字で表すことができない情報のことです。
正確な数値の分析には向いていませんが、顧客のニーズなどの分析をすることができます。
分析の手法
分析には、下記のように様々な方法があります。
クロス集計
ロジスティック回帰分析
クラスター分析 など
ここでは説明を割愛しますが、目的に応じて使い分けることが大切とのことでした。
分析資料の作成
ここからは分析資料の作成のポイントを紹介していきます。
ベースとなる表の用意
まずは分析にに必要な元データを準備します。
元データは各種ツールやアンケート結果、行政が提供していす統計データから抽出できるとの事でした。
表を見やすくする
用意したデータのままでは必要な情報が見にくいことがあるため、下記のような機能を使用して見やすくしましょう。
グラフ機能
ピボットテーブル
関数
この授業では、講師と一緒にExcelの表で関数を作成しました。
提案とは
次に『提案』の授業についてです。
提案とは、『ある事柄に対する自信の答えを提出すること』とのことです。
提案内容が重要
提案資料はデザインが魅力的でも、提案内容が伝わらないと意味がありません。
デザインに時間をかけ過ぎないようにすることが大切です。
簡潔に伝える
提案資料の文章は、明確で簡潔であることが重要です。
長文で説明が長いと、相手は読む気になりません。
根拠をつける
「○○するべきだ」という結論だけでなく、「こういう理由から○○するべきだ」など根拠をつけて説明することが大切です。
根拠は複数用意することで、より強い提案にすることができます。
仮説を立てる
提案資料は事実のみ記載しなければならないわけではありません。
仮説を立てることで、提案の幅を広げることができます。
授業では、仮説について下記の方法についての説明がありました。
演繹法
既に存在するルールに当てはめることで結論を導く方法。
例 「少子高齢化が進んでいる」→「市場が縮小すると売上が下がる」→「若者向けサービスの売上がさがる」 など帰納法
複数の要素の共通点から結論を導き出す方法。
提案資料の表現
提案資料には、提案内容に応じて適したパターンがあるとのことです。
事実やリアルな現象をまとめるパターン
下記のものは実績ベースで提案資料を作成するのに適したパターンとのことです。
一覧表
シンプルな一覧表。マトリックス
縦軸と横軸で表現したマップ写真
人物・組織の関わりをまとめるパターン
下記のものは構造や関わりについての提案資料を作成するのに適したパターンです。
組織図・体制図
組織の特徴や機能を盛り込んだ図。構造マップ
システムの構造や業界の流通構造・取引関係などの繋がりを説明する図。
流れに沿った現象をまとめるパターン
下記のものは計画や業務の流れをまとめるのに適したパターンです。
ロードマップ
プロジェクトの手順やスケジュールの流れを記載した表。業務フロー
業務の流れを記載した表。ステージ・ステップ
各フェーズにおける業務内容や目的をまとめた表。
問題解決や論点整理をまとめるパターン
問題の整理や解決策の提示には『ロジックツリー』を使用すると良いとのことでした。
その他フレームワーク
上記のパターン以外にも、下記のようなビジネスフレームワークを活用し提案資料を作成することもできます。
3C分析
4C分析
4P分析
SWOT分析
5forces分析
マーケティングファネル
KPT など
提案書の作成
最後は『提案書作成の5大鉄則』と『デザインルール』についての授業でした。
提案書作成の5大鉄則
まずは5大鉄則として、下記のことについての説明がありました。
いきなりPCに向かうな
まずは紙に「答えるべき問」「答え」「表現方法」をまとめる。いきなり答えを考えるな
まずは問題を分析してから答えを考える。いきなり資料として作りこむな
デザイン性の高い資料は控える。いきなりレビューに出すな
必ずセルフレビューを行う。いきなり次の仕事に取り掛かるな
レビュー後は何が悪かったのか比較する。
この5大鉄則を守ることによって、誤ったゴールに向かうことを防いだり、修正に無駄な時間をかけてしまうことを防ぐことができます。
デザインルール
提案書は相手が読みやすいように下記のことを守りましょう。
メッセージライン
タイトルの下に伝えるべきメッセージを要約して記載する。統一感
線の種類や太さ、文字サイズ、フォントを統一する。カラー
色は3色までにし、類似色や濃淡で違いを出す。整列
表や図形の縦横位置をできる限り揃える。
まとめ
今回の授業はコンサルタント以外の方にも役に立つ内容だと思いました。
とにかく手を動かそうと考えがちですが、調査・提案どちらともすぐに手を動かさず、目的などを理解したうえで作業を進めていくことが大切なのだとわかりました。
資料作成の様々な手法やパターンについては、名称を並べただけなのでイメージできないかと思いますが、授業では資料に図があるのですぐに見たことあるものだとわかると思います。
今回の授業で最後となりましたが、資料を見返さないと忘れていたことも多くあったので、知識を定着させるためにも復習していきたいと思います。
参加した「リスター」についてはこちらです!