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#0019 人事の持論を磨く「研鑽会」 90日で”人事のプロ”を目指すPoint!
こんにちは。「人事千壺」編集の島居慶美です。今回は、「壺中人事塾」塾長の坪谷さんとファシリテーターの浜岡さんの対談内容をもとに、”人事としての持論を磨く”プロセスとポイントについて「壺中人事塾」のチーム研鑽会での具体的な実施内容をもとにお伝えします。
”急成長のソース”浜岡範光さん
まずは、浜岡さんのご紹介からさせていただきます。2期からファシリテーターとしてジョインされ、人事サイドと事業サイドの両方の豊富なご経験をもとに、両側面からグッと角度を上げて結果に導く”急成長のソース”です。
◤対談者◢ 浜岡 範光(はまおか のりあき)
「壺中人事塾」ファシリテーター
合同会社プリディレクション代表。 リクルートや面白法人カヤック、Zeelsなど、大手とベンチャー双方にて人事・営業・経営企画・事業開発と言った事業及びコーポレート双方の実務経験をもつ。 現在も様々な企業に事業・組織双方の観点から伴走し、業績向上に貢献している。
▶浜岡さんのxアカウント@nori064
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Youtubeにて公開中の坪谷さんと浜岡さんの対談の中から、今回は浜岡さんがファシリテーターとして研鑽会クラスで行われていることにフォーカスしてお伝えしたいと思います。人事のプロを目指す皆さんが「研鑽会」の場で具体的にどのようなことをして、何が起こるかなど、人事のプロへの道の一つの参考になれば嬉しいです!
研鑽会とは
壺中人事塾には、学習会・対話会・研鑽会と3つの学びの場があります。塾生3~4名と1名のファシリテーターで、毎週自分たちの実際のケースをもとに議論をし学びを深めていくのが研鑽会です。
どのチームも共通で研鑽会用シートを使用します。
・この1週間で自分自身が何に取り組んできたのか
・その中で今どういう挑戦をしていて
・そこから生まれたモヤモヤとか葛藤みたいなものが何があったのか
・それを踏まえて来週何をするのか
といったことをシートに記入し参加。各々の内容に対して議論し深めあっていきます。
なお、学習会の様子は、先日のnoteで塾生の皆さんの発信等とあわせて、ご紹介させていただいています。よろしければご覧ください^^
【Point1】「みんなの引き出し」すべてを場に出す!
さて、ここからが浜岡さんクラスでの実践していることをお話しいただいた中から”人事としての持論形成”のプロセスとポイントを確認していきます。
浜岡さんクラスでは、前期から、各々の発表に対して話を聞きながらみんなが感じたこと等をSlackに書き出すことをはじめられています。
<浜岡さん>
これは、やってる作業としては何のことないですよ!みんなただSlackに書いてるだけなんですけど、誰かの話を聞いた上で自分自身が刺激を受けたポイントだったりとか、発表していただいてる方の葛藤に対して自分はこんなやり方をやってるよ!その背景はこうだよ!など聞いてる中で、自分の中で思考が深まったプロセスを書いたりということをやって。じゃあみんなでこれを対話しましょう!となるんですけど、その人の話に関連する「みんなの引き出し」が全部Slackの投稿欄にバーって出てる。
この4人の全員が持ってるこのテーマに関しての知見とか自論はこうだよね!というものがテーブルに並んだ状態で、それを補足するように一人ひとりの話して深めていくということをやっているんです。
これをやる上で、皆さんにお願いしてることがあって。それを受けて次の週どういうことに挑戦するか。もう1回チャレンジしてみて生まれてきたものは毎週自論化してくださいってこと直球でいっています。明確に毎週荒くてもいいから、みんななりの「〇〇とは××だ」みたいなものを場に出すっていうことをやってもらいながら、それにまた同じように議論を重ねていく。
重ねれば重ねるほど、みんなが最初の出した初期の状態から、みんなのお道具箱が揃い、深まったものをチャレンジして持論化して。
持論化されたものに対して、またみんなが「ああだ」「こうだ」ってことをやることで、ものすごく多角的かつ深くそれぞれの自論っていうものが固まってきている。それがチームの中でも一つひとつの呼び水になって、次の持論が生まれる。それがそれぞれの中で起こることが、すごく有機的にできているんです。
チェックアウトでも、高速で持論が磨かれるための仕組みがありました。
チェックアウトも、今あえてその場の中ではなくて、Slackで終わった後にみんなそれぞれ投稿しましょう!という方法で、みんなの中で1時間の中で今日行われたことが自分にとって何だったのかってことをもう1度自分の言葉で表現し直すってことをやってもらっている。それによって、またさらに学びが深くなってくるというのが、すごくいい形で回ってるなと思うんです。
【Point2】モヤモヤと葛藤も共有することで信頼関係が深まる!
続いて、「壺中人事塾」で塾長坪谷さんが人事に必要なものとして大切にしている「葛藤」。研鑽会では各々のモヤモヤや葛藤も場に出します。
シートの中で1番下にあるモヤモヤや葛藤がもし枠としてなかったら、「今週どんなことやったのか。やってみた結果どうだったのか。気づきはどうだったのか。来週何するのか。」の項目だけになる。
でも、毎週モヤモヤや葛藤しているものというものに対して扱う議論を深めてくてことによって、お互いが何を大事にしてるかってこともすごくよくわかるし、その中で自分が出したものに対してみんながイエスと言ってもノーと言ってもそこには必ず何かのヒントがあるっていう信頼関係ができあがっている。
リモートワークの環境の中で、僕らまだ現実に1回直接あったことないんですけど、やっぱりこれだけの深い学びができるっていうのは、そこにヒントがあって。もしかしたら、日常の会社組織の中においても同じことがいえるのかもしれない。
必ずこの3ヶ月っていう短い期間の中で何かを持って帰ってほしい。ただ漫然といるだけでは何も得られないから。得るために毎回持論を必ず持つとおいて、そのためには葛藤やモヤモヤは材料として絶対置かれる。フラットにモヤモヤや葛藤を出し合って助けにいくってアプローチで、そういう力学が働いてるのかなと思います。
【Point3】持論化するとは「スタンスをとること」
持論化するということは、要は「スタンスを取ること」だなと思います。ある事象に対して、「自分はこういう時ってこうだと思ってるから、これを大事にしたいから、これをするぞ!」っていう風にスタンス取るということと、自論を場に出すっていうことはニアリーイコールだなと。
浜岡さんは、経営企画のご経験ももとに「経営が何を決めるのかという時に、経営企画や人事としてどんなスタンスをとるのかっていうのが1番大事だ!」ということもよく伝えられます。この浜岡さんのいう「スタンス」と、坪谷さんが人事に大切なこととして、常々おっしゃっている「持論」は同じことを意味している!と、今回の動画内でお2人で話されています!
【Point4】研鑽会チームでのスパイラルアップ!
そして、さらに同じ志の人が集まって行う意義が負荷されていきます。
あまり意識しなかったんですが、チームのメンバーたちが持論化しましょう!ということをやっていった時に、本人の動きだけじゃなくて周りの動きが変わってるんですよ!
持論化を進めることによって、一人ひとりのリーダーシップの発揮の仕方が変わってくる。起点が変わると、そこにこう波紋がね。水紋が広がるようにふわーって周りの空気が変わっていって、個人の熱量から組織全体の動きみたいなものにチームの中の会話も広がっていって。これを行き来しながら会話ができているから、またこれが次のスパイラルに入っていく。
これは持論化するということと全然違う側面での学びだなって。
【Point5】習慣化するために90日間をどう過ごすか!
人事領域は、幅広さあるから3ヵ月で人事の全てを学ぶは無理だと思うです。でも、土台として3ヵ月の中で「プロの人事としてどういう習慣を持つのか」。
3ヵ月いう期間は人の習慣作るには十分な期間。この90日っていう時間をどう過ごしてもらうかっていうことがすごい大事だなと思っている。
お昼の12時から13時って、お昼休みの時間にいつもやってますけど、12時で入った時よりも13時に出ていく時の方がやれることめちゃくちゃあるなっていう感覚を持って13時を迎えてほしい。
1回の議論の中身単体っていうよりは、1週間という時間がどれぐらい皆さんにとって、もしくはその経験を通じた同じチームの皆にとって学びのある時間になるかっていうことは結構意識的にやってます。
詳しくは以下の対談動画にてお二人より語られています!お二人の温度ある声に載せての解説や見解、よろしければぜひご覧ください^^
【YouTube】塾長✖️ファシリテーター対談vol.2〜前半〜 "人事の持論を磨く「研鑽会」"
さいごに
今回は、浜岡さんクラスの実践内容をご紹介させていただきました。ファシリテーターは現在7名になっています。どのクラスでも共通しているのは、人事領域で経験豊富なファシリテーターの介入によってより深い思考が促され持論化が促進されることです。
また、修了生が再び入塾する「おかわりコース」も増えています。ファシリテーターによって少しずつアプローチも異なるため、メガネをかけ替えるように、期ごとに異なるファシリテーターの研鑽会で磨き続けることも多面的な持論形成に繋がるかもしれません。
「壺中人事塾」の詳細について、ご質問をいただくことも増えてきました。公式サイトの情報だけでは伝えきれない部分は、動画やSNSでもお伝えしていきます。また、体験型のイベントなども開催していきます。ちょっと覗いてみたいという方は、ぜひお気軽に【無料】イベントのご参加やお問合せもお待ちしています!
◤初の塾生×塾長「公開対話会」!!◢
Xスペースで塾生の現在進行形のリアルなお声をお届けです✨(塾長も参加)
【日時】2024年10月14日(月)20:00-21:00
【内容】8期生有志メンバーと坪谷さんとによる公開対話会
【参加】Xスペース (フラッと飛び込み参加お待ちしています!)https://x.com/mmmsumo/status/1845639370927411704
◤今期初開催!!誰でも体験会@Zoom◢
学習会のちょこっと体験&ご質問もしやすい環境で、ファシリと修了生の立場からもお答えいただけます!
【日時】10月16日(水)20:00-21:00
【内容】人事のプロを目指す「壺中人事塾」オンライン”誰でも”体験会!
【申込】peatix(直前までお申し込み可能です!)
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