蘇る若葉17 (小説)(コラム)とんぼ。
コラム
秋はどこへ行ったのか、とよく耳にします。
先日、近くの神社で開催された
「秋の実り奉納祭り」へ行ってきました。
たくさんの人で賑わっていました。
写真はその時のものです。
気温は27度。確かに秋とは思えない日差しでした。
ですが、奉納際では秋の実りの豊作に感謝し
作物を神様へ奉納してくださっている方々がいらっしゃるのです。
異常気象のせいか
秋をとばして突然冬が来るように言われることが多くなりましたが、
私たちの日常には、小さな秋が溢れていましたよね。
🌿秋津先生の著書で
難しい漢字や言葉、興味を持った事などは調べながらゆっくり
読んでみて下さい。
きっと新しい気づきがあり、より面白く読み進められると思います📕
蘇る若葉 17
原作 秋津 廣行
「 倭人王 」より
阿津耳命(あつみみのみこと)の声が響き渡ると
迎えの船が歓迎の声で答えた。
「高天原阿津耳之命(たかまがはらあつみみのみこと)殿お迎え〜。」
豊浦宮では、かしこねの姫が出迎えてくれた。
阿津耳命(あつみみのみこと)は
かしこね姫神の前に出ると
恭しく首を垂れた。
「阿津耳よ、早速お越しいただき、ありがたきかな。
高天原の使者がお見えになるということで
方々から
秋津洲の八部族が集まってくれた。
心強いかぎりである。
八潮男之神(やしおのかみ)は
ただ今、響の神島にて祈りを捧げて
お籠りである。」
すると、高天原で「蜻蛉かげろうの誓い」に参列され、戻られたばかりの
佐久花姫神(さくはなひめかみ)の姿が現れた。
祭壇の前に静かに歩み寄られると、あめつちの神に深々と拝礼をすまされ、胸に掛けられた八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)を外して
祭壇に奉じられた。
つづく 18