after all
偽物の真珠が本物の神事に変わるのは
本物の兄妹が一鳴きすれば船の中で完成
スクリーンでは西洋の曼荼羅が夫を飾り
限りなく存在したライターは全て統一
煙草はバスタブで燻らすと
ゴーストは炙り出され
山々に隠された姿を薄暗い中で標識として現す
名と存在も統一されるも
身体は既に夫で満たされ
確かにこれでは月日が費やされるのは
他人から見れば残酷な仕打ち
我が支配下の猫は血の匂いを確かめて
それでいいと柔らかな毛で足を撫でる
断種と再生を繰り返す儀式は終わりを知らない
肩甲骨から見えない羽根が次から次へと。
自らの手で引き抜きながら
いつか産まれる愛しい我が子を通して
美しい朝を迎える
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