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東京03ライブ。家で見ているようなリラックスした空気感の中、本当の凄さを知る。

先日、東京03の第24回単独公演『ヤな覚悟』を観てきました。
ライブは去年に続いて2度目の鑑賞です。

東京03(とうきょうぜろさん)は、プロダクション人力舎に所属する飯塚悟志・角田晃広・豊本明長からなる日本のお笑いトリオ。略称は「03(ぜろさん)」。キングオブコント2009王者。

Wikipedia『東京03』より

魅力はなんと言っても、作品の面白さ。日常のちょっとしたひとコマ、いるんだよなーこういう人っていうムズムズするなんとなくイラっとする人が描かれています。
ライブでは5本ほどのコントと映像作品を織り交ぜて、それらが付かず離れずの距離感で少しずつリンクしていて、おおげさに「おぉー伏線回収かぁ」と唸るのとは違う、ちょっとしたニヤニヤがひとつのライブを通して体感できます。終演後「つながってたぁー」とニヤニヤしちゃう感じです。

もう一つの魅力は演技力の高さ。
いまや俳優として活躍するお三方。コントでは、同僚、先輩後輩、上司と部下、兄弟、はたまた恋人同士とさまざまな役柄を演じていますが、どの設定になってもすんなり飲み込めて観ていて違和感がない。
誰が上司になっても部下になってもその役柄にすっと馴染めるのは演技力の高さのなせる技でしょう。
そして、3人とも素の見た感じが汎用性が高いといいますか、いい意味で凡庸なのが良いです。突出したキャラクターがないというのは、テレビのバラエティー番組などでは声がかかりにくいこともあったかと思いますが、コントに関してはネタの幅が狭まらずプラスに働いていますね。



お芝居を観に行くとき、私は非日常を感じに行くワクワク感があるんですが、東京03のライブの場合、あまりそういう感覚はなくて。
座席に付いて開演を待っている間はソワソワしているけれど、始まってしまうと、まるで自分の家で、職場で、目の前で起こっていることを眺めて笑っている、そんな気持ちになります。
家で笑っているのと同じくらいリラックスして大笑い。

お笑いライブというのもあると思いますが、3人の醸し出す緊張感はありつつも、ときどき思わず笑ってしまったり、ノッてきてはしゃいじゃったり、心底楽しんでいるリラックスしたムードが観ている私たちもリラックスさせてくれるのかなと思っています。

本当にライブが好きで、ライフワークとして毎回楽しんでやっているんだなというのが伝わってきます。
やっぱり『好き』って一番強い。
3人が熱すぎず低すぎず同じ温度で、同じ方向を向いて、同じ『好き』を持っている、その心地よい空気感が会場内に満ちている。そんな幸せな空間。
観ている間はずっと笑っているので、こんなこと考える間もありませんが。


最後におすすめ動画。

普段の温厚さから想像できないほどキレ方がアグレッシブな飯塚さん。



器の小さい人間を演じたらその絶妙さは右に出る人はいない角田さん。



平凡な人もサイコな人もイイ女も自由自在に演じ分ける豊本さん。


コント動画はYou Tubeに惜しげもなくアップしてくださっています。
全部おもしろいので他の作品もぜひ。


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