その話しには興味が無くて

金曜日、夫が仕事で行った先の、家からは遠いスーパーで炒飯を買って来ました。ネギ炒飯です。

美味しいと言って、何度か買って来た事がありますが、私は、勧められても食べた事はありません。

「この味を自分で出すにはどうしたらいいだろう」と言いながら、美味しそうに食べていました。

私は料理はレシピ通りに作ります。
自分で工夫した料理を作った事はありません。

夫は話しを続けます。
「具を入れすぎると具の味が目立つからね」、と。

土曜日の今日、夫がお昼に昨日の炒飯を作る、と言ってきました。

そこでまた、あの味を出すには、の話しです。
私が料理好きなら「あの調味料を使ってみたら?」、などと話しが盛り上がるのでしょうが、私はレシピを見ないと作れない人です。

「その話しに興味ないです」、が私の返事でした。

炒飯は美味しく出来ていました。
それが夫の求めていた味かは分かりませんが。

夫が話し掛けてきた時、私はただ椅子に座っていました。
暇に見えたのかも知れません。

そんな時私は、言葉の事を考えています。
言葉をどう使うか、どう繋げるか。

夫の頭の中は調味料の事で一杯でした。
私の頭の中は言葉で一杯でした。

夫は味を再現しようとしていました。
私は自分だけの言葉の使い方を考えていました。

私の頭の中は言葉で一杯で、料理を工夫して作る余裕はありません。

ありがとうございました。
また明日。



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