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高校生の自分に見せたかった映画

今週の水曜日に、お一人様で「ツルネ」を観てきました。
高校の弓道部を舞台にした
アニメーションです。

射場からの景色に感動!

高校生の頃、私は弓道部員だったのですが
今年に入って、弓道を題材にした
アニメがあることを知りました。
そのときは「ツルネ」の話題に
乗り遅れてしまった感があって、
「へえ、弓道もアニメの題材になるのね」
ぐらいに思っていました。
ただ、YoutubeでTV版「ツルネ」の
映像を見た時、
懐かしさでいっぱいになったのです。
「射場から見える景色が一緒だ…」

弓道

立ち位置から見る、矢の軌道がすごかった!
本当に調子がいい時の矢は、
まさに的に吸い込まれるように
飛んでいくんです。
その様子がアニメでそのまま
表現されていて、感動してしまいました。

そして、
『いつかこのアニメを
ちゃんと観てみたい!』
というチャンスが意外と早く
やってきたのです。

映画の開始10分。
なんだか懐かしくて涙が
出そうになりました。

弓を引く細かい所作
道場の雰囲気
矢が的中する音も、もちろん弦音も
そして、右手にはめる「かけ」についた
滑り止めの粉の跡さえ
細かく描かれていました。
京アニ、マジですごいです。

自分もこんなふうに弓道と向き合っていたのだろうか?

物語は、主人公・鳴宮湊がいる
風舞高校弓道部が
初の県大会に出場するおはなし。

それぞれの人間関係や悩みを交えながら
過去のできごとも織り込んでいるで、
初見の人でもわかりやすい
ストーリーでした。

その練習風景で、私がとても共感したのが
主人公たちがこだわっていた
「美しい射形(しゃけい)」について。

弓道は単に「的に矢が当たればOK!」
とはいかない競技。
もちろん、的中率が高くないと
試合には勝てませんが
矢を射るときの姿や所作の美しさも
問われます。

映画でも、(のちに部活のコーチとなる)
雅さんが弓を引いている姿を見て
「なんて美しい*会(かい)なんだ…」
と主人公・湊がつぶやくシーンが
あるのですが、
きっと弓道をしている人なら誰しも
「美しい会(かい)」を目指している
と思います。
(*「会」とは、弓を射る寸前の動作のこと)

私はたった2,3年しか
弓を引いたことはないのですが、
部活でも、弓を引いている姿が
きれいであることを
みんなで目指していました。
(だから、市内の強豪校が
めちゃくちゃな射形で
決勝に勝ち進んでいるのを見ても、
私たちは全然スゴイとは
思っていませんでした。
まさに
「あの人たちは単なる
”的当て”じゃないの⁉」)

風舞高校の部員のように、
あの頃の私たちも練習していたんだろうか?
映画を観ながら、高校時代を
思い出しました。

当時の私は、上手になっていく同級生たちとの実力の違いを実感して
早々に選手になることは諦めていました。
それでも、部員みんなが大好きだったので、裏方に徹し
私自身の目標を「昇段試験弐段合格」
を目指しました。
部活としては結果を残せず、
みんなで涙しましたが、
私自身の目標は達成することができました。

嗚呼、私も青春してましたね。

このアニメの世界観の何か良いんだろう?

私はこの映画を観て、
弓道をアニメーションでここまで丁寧に
描いてくれたのことが非常に
嬉しかったです。
(もしかすると弓道教本を読むより、
初心者にはイメージが付きやすいかも?)

剣道や柔道と違って、相手と直接向き合って戦う競技ではないので、
より自分をコントロールする必要が
あると思います。
ただ、映画にもありましたが、
自分ばかり見つめていてもダメ。
じゃあ、いったい何が大事なんだろうか?
登場人物のセリフの端々に、
そんなことを考えさせるシーンが
たくさんありました。

また、今回は登場人物の
男子高校生をみても
あまり「ステキ❤」とは
感じませんでしたが、
(みなイケメン過ぎて、
現実感が無いのよ~)
コーチの雅さんが、
今後どんな指導者になっていくのか
そこは見てみたいなと思いました。
(彼の設定年齢が23歳で驚きました。
現実にこんな23歳いる??
めっちゃ大人な性格でした!)

滝川雅貴23歳 本業は神社の神主さん。
入場者プレゼントのコースターです


映画のエンディングで
「物語は続く」とあったように
TVアニメの第2期が始まるそうです。
これは、ワタシ的に要チェック▼▼

こんなことを考えていたら、
なんだかまた弓が引きたくなって
きました(^^;)
今なら、高校生の頃よりも見える
世界が違うかもしれません。
そしてできることなら、
この映画を高校生の自分にもみせて、
感想を聞いてみたいものです。

最後に、
このブログを書くにあたって見つけた
美しい射形をシェアしたいと思います。
動画からでも、この場の緊張感が
伝わってきます。

それでは、また。

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