見出し画像

1/10 This morning's music ~ トレイン

おはようございます。金曜日。

昨日の朝のこと。

いつもの時間に駅に着いてホームに降りて、いつも通り一本前の電車がホームに入ってきた。
けど、その電車には行き先が表示されていなかったんだ。

いなかったんだ。

なんて言葉を使っちゃったから、このまま、僕、なんて一人称で書き進めるけど、

僕は、この電車の中にギューギューに詰め込まれた人たちは、行き先も確認しないで乗ったんだろうか?何処へ連れていかれるかもわからないのに、と驚いた。

けど、この歌を思い出したんだ

トレイン - ケツメイシ

不安に駆られ 霞む一時
「忘れるな」とあの気持ち騒ぎ出す
その時 また車輪は回り出す
列車 行き先は自分に見える
だからこそ 僕は僕でいれる

トレイン - ケツメイシ  

そっか、この人たち、行き先が見えてるんだ。
それぞれの「夢駅」が。

あっ!僕も乗ります!

プシューッと目の前でドアが閉まった。

そうなんだ、いつだってタイミングが悪いんだ。

トップ画は、

夢に向かって走り続ける列車、少年がその列車に乗りたくて線路を走って追いかけるイメージをリアルな映像で描いて

がんばれ!少年!

没はなし。みんながんばれ!

そうしていつもの電車に乗った私。

目の前に立つ人が順々に捌けていくと、斜め向かいに座るオヤジが手にするスマホの背面から眩しいライトが光っていた。

当然、私側に座っている人の目には否応なく飛び込んでくる。

オヤジの真正面に座る細面の女性は迷惑そうに顔をしかめている。
私の左隣の男は読んでいた本を顔の前に広げて視界を遮った。

わたし?
どうやってオヤジに教えてあげようか、早速シミュレーション。

降車駅に到着。
ライトオヤジは座ったままだ。
チャンス。

シミュレーション通りにスマートにライトオヤジに近づく私。

オヤジが手にするスマホから発せられるライトに右手の甲を近づける。

「あぁん?」

と、若干好戦的に私を見上げるオヤジ。

「ライト」

そう私が渋く呟き、手の甲をヒラヒラと動かすと、察して、てへぺろ☆って顔をするライトオヤジ。

ウンウンと軽く頷きながら降車するわたし。

決まったぜ、ふっ

さぁ、今日はどんなドラマが待っているだろう。
いってきます。

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集