通知票のAの数
2学期制の学校はそろそろ通知票の季節かと思います。
通知票を付け出すと決まって出てくるのがAの数・・・。
以前働いていた私立学校では、テストの点数と制作物で一定の基準を満たしていればAをつけていました。
ですので、多い時はクラスの2/3がAということもザラにありました。
ですが、こちらの自治体に来てまず驚かされたのがAの数の制限。
最初のクラスは35人学級でしたが、1教科で「知識・技能」に15人Aをつけたら多すぎると・・・。
自分の中では「多いって何?」でした。
え、絶対評価じゃないの?
どうも今いる自治体では、まだまだ相対評価がはびこっています。
今いる自治体だけでしょうか?
だいたい人がつけた評価に対して口を出してくるってのはどういう了見なのか。
あなたよりだれよりクラスの子供を見ているのは私なんですが・・・。
口を出してくる人のクラスのAの人数は5人以下。
私は「A」=子供が頑張った成果ではありますが、併せて教師が力をつけることができた評価でもあると考えています。
前述の先生の「A」が5人以下というのは、授業で何の手立ても打てていないってことにつながります。
そんなに人数を絞って、どこに利点があるのでしょうか。
評価の観点が3観点になり、ただでさえAが取りづらくなってしまい多くの子供達がオールB。管理職は「子供のやる気を引き出せるような通知票を」、「苦手なところを見返せる通知票を」なんて言っていますが、ほとんどオールBの通知票をもらって、どうやってやる気を出して、弱点を見つけられるのでしょうか。
そもそも明確な基準も無く、ほぼ教師毎の裁量でつけられている通知票。
特に小学校では受験に使われるわけでも無く、何のための通知票なのか。
中学校では高校入試で中学校3年間の課程も評価されるものとも考えられるので、ある程度の評価は必要かと思います。
が、脅しの道具にもよく使われています。
「内申に響くよ」なんて、よく聞く言葉ではないでしょうか。
結局よくわからない基準で、よくわからない内容の通知票。
子どもにも保護者にも伝わらないのに、時間だけはかかる通知票。
所見欄についても一悶着あって、書きたいことがあるのですが長くなってしまいそうなので、平井先生に倣って次回に持ち越そうかと思います。
そういえば、基礎の定着についても次にって書いていたような・・・。
少しでも意味のあるものに変えていきたいと思いますが、そのためには偉くならなくては。
管理職を目指してみようかという思いが芽生えてきました。
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