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法科大学院 予習・授業・復習

法科大学院におけるソクラテス

ここはこれからローに入る人の向けの説明ですが、法科大学院の授業の多くは大学のように単なる講義を聞くだけ、というものではなく、教授から生徒個人に質問を飛ばして受答えさせる、というソクラティックメソッドという方法で行われます。
入学したての知識の浅い頃から法律の質問がいきなり飛んでくるので、入学者の多くはこの通称ソクラテスを嫌がります。
そこで、多くの人はそこで予習を十分にするor先輩のノートをもらうなどの対策をしてやり過ごそうとするのですが、本記事はその「予習」に焦点を当てて記事を書きたいと思います。

予習への考え方

そもそも、予習は何のためにするのでしょうか。いろんな答えが想定されると思いますが、私は少なくとも「ソクラテスへの恐怖対策」や「恥をかかないように 」ではないと思っています。私は予習の目的を『授業の効能を100%にすること』と設定していました。
よくある失敗例としては①予習を全くやってないから授業が何もわからず1時間半で何も学べなかった、というのが挙げられると思いますが、私は、②予習をやり過ぎることで授業で学ぶことがもはやない、という状況もある種失敗だと思っていました。これは授業中の1時間半に何も学んでいない という結果だけ比べれば①と変わらないからです。
そこで私はいかに、必要最小限の予習をするか、というのを意識していました。理想は原則や定義の理解だけを済まし、学者の先生方が有されている応用的な法理論や最近注目されている問題点などの理解に注力する、といった感じです。
1番やらないようにしていたのは、怖いから多めにやっておこう、という姿勢です。私達は授業で恥をかかないため、怖くないよう勉強しているのではなく、司法試験に合格するために勉強をしています。私はなんなら、授業中にわからない、と一言発して恥をかく、くらいで勉強が効率的に進むならば帰ってそっちの方がいい、くらいに考えていました。

予習、授業、復習のやり方

  • 金曜午後、土曜、日曜で予習は全部終わらす。
    →平日はその日にやった授業の復習をやりたいから。
    ⇨予習の量が減ってからは、朝にやるようにしていた。そっちの方が忘れないこと、土日を授業外のことに当てられるため。

  • 予習はワードでまとめる
    →授業後はこのワードに情報を加えるような感じで進めて、出来上がったワードファイルのテキストをコピーして一元化教材&定期テスト対策教材にペーストする。そうすることで、司法試験、定期テストのたいして一元的に自分の理解が把握できるようになる。

  • 予習は聞かれそうな問題をやるというより、テーマとなっているところの基本書を全部読む。
    →読んだ後は一元化に軽くだけまとめる

  • 授業中は、手書きのノートで取りつつ録音していた。
    →わからないところは緑色でメモして、授業後にすぐに質問。授業中に聞き取れなかったことは録音の時間を書いていた。手書きにしたのはそっちの方が早かったから。

  • 復習は手書きのノートを見ながら、上記で述べたように予習のワードに情報を入れながらやっていた。
    →その授業で起きたこと、行われたことは全て把握できるようにして、わからなかったら質問等をしてどうにかしていた。
    ⇨まとめる際は論証、フォーマットを作るなどして司法試験に直接使えるような知識に変換していた。

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