猫とコーヒーとチーズケーキ
人それぞれの、幸せのカタチ
僕にとっての幸せはなんだろう。
例えばよく晴れた日
ソファに体を預けながら、大好きな本を読む。
窓の隙間からは柔らかい風が吹き込み
真っ白なレースのカーテンを丸く膨らませている。
傍に置かれたコーヒーからは湯気が立ち昇り
辺りに芳醇な匂いを漂わせている。
香ばしく焼かれた黄金色の生地は
とびきり美味しいお店のチーズケーキだ。
足元ではしきりに猫が身体を寄せてきて
わざと読書のジャマをしてくる。
でもそれは全然嫌なんかじゃなくて
いつの間にかお腹の上で眠ってしまっている。
僕たちは拠り所のない気持ちの行く先を探して
LINEに、インスタに、noteに、さまようけれど、
幸せってもっと身近で
手のひらに収まるものだったりする。
そんなわけで
手のひらに収まる幸せを味わえる、
僕の好きなカフェを紹介します。
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①清澄白河 ブルーボトルコーヒー
ブルーボトルコーヒーの記念すべき日本出店は、清澄白河から始まった。
もう随分昔の話だけど、オープン初日に長蛇の列に並んだのを覚えている。
写真はそのときに撮ったもので、今となっては結構貴重なのでは。
当時この辺りの名物といえば深川飯くらいなもので、あまり特色の無い街だった。
けれどブルーボトルコーヒーの出店を皮切りに、街全体がどこか余所行きの装いに変わっていく。
僕はこの店で初めてコーヒーの美味しさに胸を打たれ、以来カフェ巡りにハマってしまった。
ブルーボトルコーヒーがなければ、今でもコーヒーが苦手なままだったかもしれない。
おすすめはシングルオリジンで、豆の種類がよくわからなければ「今日のオススメはなんですか」と聞いてしまおう。
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②自由が丘 オニバスコーヒー
最新の自由が丘はスイーツだけじゃない。
オシャレで雰囲気の良いカフェが続々と開店している。
オニバスコーヒーも2022年にオープンしたばかりのお店で、
僕のようなHSP気質の人間には、この店はどうも開放的すぎる。
地域密着型と言うべきか、休日は馴染みの常連客が多く来店するので、内向的な人間にはやや辛い。
けれどそんな不満点を吹き飛ばしてしまうくらい、食事とコーヒーが素晴らしい。
お店で勧められたのはポーチドエッグを添えたアボガドのトーストで、これももちろん良かった。
でも僕のイチオシはハンバーガーだ。
肉感のあるジューシーなパティを挟み込む、こんがり焼かれたパンが抜群に美味い。
コーヒーはアイスで頼んでも甘味と酸味が感じられて、これもまた美味い。
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③センター北 カフェサロンソンジン
このお店は有名人もお忍びで通う、知る人ぞ知る名店。
ほとんどの席が半個室になっていて、周りの目を気にする必要がない。
嘘みたいに分厚いパンケーキが人気で、来店する方のほとんどはこれを注文している。
でも僕は天邪鬼なので、このカフェにはオムライスを食べに行っている。
熱々の器で運ばれてくるオムライスは、とろっとろの卵にチーズとホワイトソースが絡んでいて、初めて食べた時は衝撃を受けたほど。
3つしかない食事メニューは、どれを頼んでも間違いなく美味い。
アイスコーヒーはサードウェーブ系カフェより少し劣るか。
けれど使われている氷はコーヒーを凍らせたものだったり、ちょっとした配慮が嬉しい。
アイスティーもフルーティーな香りがしてとても美味しかった。