長浜城から西野水道へ!長浜観光のメジャースポットとマニアックな史跡【昼食編】
前回までの記事で長浜観光の「メジャースポット」は堪能したので、後編は「マニアックな史跡」の方を取り上げよう。
…そう思っていたのだが、あまりにもグルメの話が長くなりすぎてしまったので、中編として長浜での昼食の話をしようと思う。
鮒寿司
長浜城歴史博物館を出た頃には午後0時半近くで、ちょうど昼食の時間帯になっていた。
旅先で食事をする時は、現地ならではのご当地グルメや、そこにしかないような飲食店で食事をするようにしている。
長浜でご当地グルメと言うと、近江牛の他には鮒寿司くらいしか思い付かなかった。
鮒寿司というのは琵琶湖周辺の伝統料理で、鮒を発酵させて作る寿司のことを言う。
いわゆる熟鮓と言われるもので、非常に匂いが強いことで知られており、その匂いの強さは世界第6位らしい。
この手の食品にありがちな話として、臭いの代償に味は非常に良いと言う評判は目にする。
しかしながら、さすがに昼間からそんなギャンブルの如き昼食を取る気にはなれなかった私は、昼食の選択肢から即刻除外したのだった。
ちなみに鮒寿司は琵琶湖周辺の道の駅などでは割と普通に売られており、存外入手は容易だったりする。
ブラジル料理店「Nova Eldorado Nagahama」
熟鮨へのチャレンジ精神も湧かず、かといってお高い近江牛を食べる気にもならなかったので、月次だが距離が近い所で選ぶことにした。
長浜城歴史博物館は豊公園の市営駐車場を使うようになっているので、そこに車を停めたまま徒歩でも行ける範囲で探したのだ。
すると、湖岸道路に面してブラジル料理店がある事が分かり、入ってみることにしたというわけである。
メニューを見ると、よく分からないポルトガル語の料理名ばかりだったが、不思議な事にどれも美味しそうに見えた。
私が好きな肉料理が多かったからかもしれない。
価格設定は到底お値打ちとは言いがたいが、これくらいが普通なのだろう。
普段から中華料理店でお値打ちなランチメニューを食べることに慣れきっている私にとっては、どうしても少しお高めに感じてしまう価格なのだ。
きっと感覚が麻痺しているのだろう。
なにせ中華料理店のランチメニューのコスパは破格と言っていいほどであり、千円前後でボリュームたっぷりの定食ランチを提供してくれるのだから、感覚も狂うというものだ。
ラーメンと丼のセットメニューはもっと安く、下手したら700円程度で食べられてしまう。
ラーメンと丼という炭水化物の塊が二品もあるので、当然のことながらボリュームは満点である。
価格面で言えば700円から800円だと牛丼特盛と同程度なのだが、間違いなく牛丼よりも満腹になるだろう。
それもそのはず、牛丼は丼だけしか出てこないが、ラーメン丼セットは丼にラーメンがついてくるのだから。
1キロカロリー辺りの単価が安いのが中華料理なのだ。
中華料理店の話をしすぎてしまったので、そろそろブラジル料理の話に戻ろう。
結局私が注文したのは、先のメニュー表上段左の「ポークチョップ」というメニューだ。
何が出てくるのかと思えば、要はトンテキだった。
とはいえ、ただのトンテキではない。
やはりというか、味付け自体が日本の飲食店で出されるような感じではなく、一風変わった味付けがされていたのだ。
残念ながら私はグルレポのスキルは皆無であり、味についての表現力が乏しいのでうまく伝えられないが、あれがきっとブラジル風の味付けだったのだろう。
セットでついてきたご飯も単なる白米かと思ったら、食べてみると薄味が付けられていることが分かった。
イメージで言うと、炊き込みご飯のような感じだろうか。
具などは一切入っていないが、炊飯時に調味料などを加えているのではないかと思う。
味はまろやかな塩味だが、しょっぱさは全く感じられない絶妙なさじ加減であり、とても美味しかった。
そして、奥に見える皿は一緒に配膳されたのだが、用途がわからなかったので質問してみた。
すると、ブラジル流の食べ方として、ごはんを食べたい分だけ皿に取り分けて、そこに豆のスープをかけて食べるというのだ。
豆のスープをごはんにかけて食べるというスタイルがいまいち理解できなかったが、とりあえず見よう見まねでやってみることにした。
言うなれば、これは「ブラジル流ねこまんま」と言ったところだろうか。
感想を率直に言うと、この豆のスープ自体があまり口に合わなかったので、少しだけブラジル流の食べ方をした後にスープだけ先に飲み干してしまった。
帰宅してから調べて知ったが、これはフェイジョンというブラジルの家庭料理だそうだ。
豆のスープをご飯にかけて食べるというもので、ご飯はガーリックライスだったりするらしい。
今回食べたご飯は塩気があったのでガーリックライスではなかったと思うが、何にせよ初めてブラジル料理を食べるといういい経験が出来たと思っているし、何より美味しかったので満足だ。
ごちそうさまでした。
昼食の後は、いよいよ湖岸道路を北進して「西野水道」へ向かった。
次回こそ、本当に「長浜のマニアックな史跡」編を書こう。
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