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KEYの経済学講座②「そもそもお金って❓」2/2
はい、後半でございます
長くなって申し訳ございませんm(_ _)m
では、どんどんいきましょう!
現代のお金はどこから来るのか
前半では商品貨幣論と貨幣国定説について解説しました
して、結局どっちが正しいのでしょう?🤔
完全ではないにしろ、貨幣国定説の方が「今の現実」には沿っています
☆お金の生まれ方
・パターン1「国家貨幣(管理貨幣)」
これはとってもわかりやすいですね
国立印刷局で輪転機が回ればお金は生まれます💴
中央銀行(日銀)が世の中の流通量を慎重に見極めながら、供給量を調節しています
「ちょい待て‼️銀行なら銀行貨幣やないか‼️」
と思ったあなたは鋭い✨
現代の国家貨幣は銀行貨幣を統合して、法定通貨に指定したものです
「これで税金を納めなさい🫅」と決めたものが国家貨幣になるので、銀行貨幣が国家貨幣になってもなんら差し支えはないのです
この国家貨幣である銀行貨幣のことを特に「中央銀行貨幣」と呼びます
なんせ「日本銀行券」ですしね💴
そして日本銀行券は理論上無限に発行することができます(事実上限界があります)
今ではデジタル化が進み、最近は発行量(増発量)が減少傾向にあります
欧米では現物流通量が減少に転じたらしいです
しかし日本円流通量全体は増加しています
どうやって増やすのでしょう?
みなさん、コロナの時に給付金貰いましたよね(・∀・)
そう、口座に書き込むだけです
給付金、補助金は口座に書き込まれるだけ
そして市中銀行は中央銀行の口座を持っています
銀行は規制によって一定割合のお金を準備金として中央銀行に預けておかねばなりません
中央銀行はその準備金口座の金額を書き換えるだけで、流通量を増やすことができるのです‼️
この市中に出回っているお札と硬貨、準備金を含めた日銀当座預金、を合わせたものがマネタリーベースといいます
銀行券+硬貨+日銀当座預金=マネタリーベース(中央銀行貨幣発行量)
ここで一旦まとめます
国家貨幣まとめ
・中央銀行貨幣が国家貨幣
・現代の国家貨幣は理論上無限に発行できる(事実上は限界がある)
・貨幣発行は実物のお札(と硬貨)の他に直接口座に書き込まれる
・中央銀行(政府)が発行したお金の量はマネタリーベースと呼ばれる
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「銀行に金増やしてなんの意味があるんや💢」
という声が聞こえてきそうですが、とても意味があるのです
それがもう一つのお金の出所です
・パターン2「銀行貨幣」
銀行ってお金を作れるんです🏦
その萌芽は前半のメソポタミアで現れていましたね
みなさんもその恩恵に与っている人、与る予定の人も多いのではないでしょうか
銀行貨幣の正体は、ズバリ貸し付けです💴
「何言うとるんじゃ💢預けた国家貨幣を又貸ししとるだけじゃろがい‼️」
そうでもあり、そうではないのです(^^;)
Aさんが銀行に1000万円預金しました
銀行はそのうちの900万円をBさんに貸し付けました
現物のお金は1000万円ですが、Aさんは預金として1000万円
Bさんは借りたお金として900万円
合計1900万円が世の中に流通しました
おそらくこのイメージだと思いまし、間違ってはいません
でも、1000万円はどこから来たのでしょう?
給与でしょうか?その給与はどこから?
はい、わけが分かりませんね😇
これ結構解説が難しいので結論からいきます
銀行は口座に預金を作ることができるのです
Aさんの出番です
Aさんはマンション購入のため銀行にローンを申請しました
銀行はAさんの口座に4000万円を記帳しました
Aさんは預金4000万円を不動産業者の口座に送金しました
不動産業者は社員に給料を振り込み・・・
はい、何もないところから突然4000万円が生まれました‼️
このとき銀行の財務諸表には4000万円の負債(預金)と4000万円の資産(貸付)が計上されます
つまり、銀行は自分に対して負債(Aさんがいつでもお金引き出せる権利「請求権」)を発生させることで、お金を作ることができます
これを信用創造といい、信用創造によって生まれたお金を預金通貨といいます
私たちが使っているお金のほとんどはこの預金通貨なのです!
この銀行に対する請求権(銀行の債務)(口座開設者にたいする支払義務)が銀行貨幣です
銀行もやはり理論上無限にお金を生み出せます
しかし、幾度かの経済危機、金融危機を経て規制ができており
「リスク資産に対して最低8%の自己資本は中央銀行に預けてね🏦」
という決まりがあります
これがいわゆるバーゼル規制の一つであり、他にも多様な規制によって無限にお金を増やすことは出来なくされているのです
伏線回収
中央銀行の口座に準備金が増える(政府によって増やされる)と貸せるお金が増える
だから、銀行にお金を増やす意味があるのです
さて、情報量が多くなってきましたね
ここで一度まとめます
銀行貨幣まとめ
・銀行はお金を貸すときに、口座に数字を書き込むことでお金を生む
・銀行がお金を作る行為を信用創造という
・信用創造で口座に生まれたお金を預金通貨という
・信用創造でできた銀行の負債(債務)を銀行貨幣という
・預金通貨=銀行貨幣
・バーゼル規制で無限にお金を生み出すことはできない
・国家貨幣が増えると銀行貨幣が増やせる
いかがでしょう?
政府もお金を作れるし、まさかの銀行もお金を作れるというすごい仕組みですよね✨
お察しのとおり銀行貨幣は借り手がいないと増やせないのですが
そして、この銀行貨幣を統計的に表したのがマネーストック(旧マネーサプライ)です
急に投資家っぽくなりましたね
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一応式も書いておきます
M1=現金通貨+預金通貨(すぐ引き出せる預金)
M2=M1+準通貨(定期預金など) 対象金融機関が狭い
M3=M1+準通貨 全金融機関が対象
広義流動性=M3+債券や投資信託など(株式は含まず)
このあたりのことが分かってくると、QE(量的緩和)やQT(量的引き締め)がどこを動かしているのか分かってきます
お金の仕組みが分かると経済政策がみえてくるのです
お疲れさまでしたm(_ _)m
今回はここまでです
いきなり前後半に分けるという暴挙にもかかわらず、お付き合いいただきありがとうございました
もしかして、前半いらなかったですかね(^^;)
現代のお金の仕組みを理解する一助になっていれば嬉しいです
最後までお読みいただき、ありがとうございました😊