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甘すぎるみかんと個性の話
こないだ食べたみかんが甘かった。めちゃくちゃ甘かった。
口に入れた瞬間「お!甘い!当たりだ!」と思ってたけど、食べていくうちに「ん?甘すぎん?美味しくないかも」と思い始めた。
きっと甘い方がみんなが喜ぶだろうとめちゃくちゃ甘いみかんを作ってくれたんだろうな。それで品種改良とかしてここまで甘いみかんを作ってくれたんだろうな。知らんけど。
とか、まったく知らない農家さんに気持ちをはせながら。
もはや柿のような甘さやったんよね。違う食べ物やった。それなら柿を食べるし、よし柿を食べるぞー!の口で柿を食べたい。いや、そうじゃない。私はみかんを食べたかった。
多少は酸っぱいだろうなと思いながら、その甘酸っぱさを期待していたんだ。
そんなことを思い、みかんを食べながら(食うんかい)YouTubeで動画を流して時間をやり過ごしているときに
”自分の特徴を理解する”ということは大事なことじゃないかと思った。
あえて特徴としたのは、
長所と言い換えてもいいけど、短所も長所もひっくるめて特徴とした。
品種改良をして(知らんけど)みかんの”酸っぱい”を”甘い”にかえた結果、私のようなみかんの”特徴”に期待したやつに「美味しくない」と言われる始末である。
農家さんからしたら「せっかく甘いみかんを作ったのに!」と、みかんからしたら「甘いほうがみんなから好かれると思ったのに!」と怒ってるかもしらん。ごめんなさい。
とか言っても、
私も自分の特徴をはっきり理解しているわけでもない。
「~~な自分嫌だな」とか「~~な部分直そう」なんてよく思う。
ただ、自分自身の嫌だなって思っている特徴をイイね!って思ってくれている人がいることを考えたら、もしくは必要としてくれる人がいることを考えたら、
少しは気も晴れるし、自分のそのままでいいよって部分を知りたいと思った。
それが、いわゆる”個性”なのかもしれん。
私は、これからも
みんなに好かれる甘いみかんになりたいと試行錯誤しながらも、自分の個性は消えないくらいを目指そうと思う。
やっぱちょっと甘いみかんに寄ろうとするところが欲が出てるよね、我ながら。