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【#153】自分以外のものを使って争うのはやめよう
色々な人と話をしていると、「他人」や「自分以外の何か」を持ち出して争う場面をよく目にする。具体的には、以下のような例だ。
「俺の友だちの方が稼いでるよ。経営者で年収1億でさ〜」
「中国よりも日本の技術力の方が上だよね」
「トヨタが本気でEVを作ったら、テスラなんか問題にならないよ」
こうした話題を取り上げること自体に問題はない。しかし筆者としては、少しダサいと感じるのが正直なところだ。自分以外のものを使って争う人に問いかけたい。「それはさておき、あなた自身はどうなのか?今の自分に満足しているのか?」と。
筆者の観察に過ぎないが、自分以外のものを使って争う人は、往々にして今の自分に満足できておらず、そのモヤモヤを晴らすために他人や外部の権威を持ち出しているように見える。
例えばこんなケースだ。
自分は学歴がない → 「親戚に有名大学出身者がいるんだ」
自分は稼げていない → 「友だちが数億稼いでいてすごいんだよ」
もし本当に自分が結果を出し、現状に満足しているのであれば、話題は自然と自分の話に向かうだろう。他人の話を持ち出す必要などないのだ。
自分は何者でもなく、注目される存在ではない。それでも承認欲求を満たすために、自分以外の権威を使って、「それを知っている自分はすごい」「その人と知り合いの自分はすごい」と周囲に感じさせたいのかもしれない。
しかし実際、周りはその話を聞いても「あっ、そうなんだ」としか思わない。当人が期待する「自分すごいだろ」という評価は生まれない。むしろ、「そういう話をしないといけないくらい、いろいろ大変なのか」と哀れみの目で見られ、そこで話は終わる。
さらに、その手の話は聞き手にとっても退屈で、早く終わらせたいと思われがちだ。結果、会話は盛り上がらず、場の空気も冷めてしまう。
もし直接会って話をしているのなら、今その場にいる人(自分も含めて)の話題を選ぶべきだ。それが難しいなら、せめて聞き手に回るのが賢明だろう。自分以外のものを使って比較や自慢をするのではなく、まず自分自身を成長させ、自分の話として語れるようにすべきだ。
もちろん、自分の話であっても自慢し過ぎるのはダサい。しかし、少なくとも他人の力を借りて自慢するよりは、ずっとマシだ。
自分以外のものを使って争いたくなった時は、「自分自身はどうなのか」と問いかけてみてほしい。