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【#126】根性論が嫌いな人たちへ
「根性論」と聞くと、どんなイメージを持つだろうか?「時代遅れ」「非効率」「精神論」など、ネガティブな言葉を連想する人も多いだろう。
特に20代の若い世代にとって、根性論はブラック企業やパワハラ上司の象徴として語られることが多い。もちろんそれには僕も同意する。しかし一方で根性論の全てが悪いとも思わない。
根性論を嫌う人は、ひと昔前の根性論で認識が止まっているのかもしれない。今日はそんな話を。
根性論をアップデートせよ
僕も基本的には根性論が嫌いだ。「とにかく根性で乗り切れ」とか無理にもほどがある。聞いているだけならバカバカしいで済ませられるが、これが自分に降りかかってくると相当なストレスになる。
根性論が嫌われる理由の一つとして考えられるのは、その根性論の「根拠」がないからだ。人は根拠のないことを素直に受け入れたりはしない。特に自分が不利益を被る場面においては、なおさらだ。
昔の人の根性論が鼻につくのは、根性論の裏付けがないからであって、逆にそれがあれば、根性論も当人に取っては意味のある考え方になる。
根性論には「戦略」が必要だ
前述の通り、嫌われる根性論には、その根性論を貫き通すだけの価値のある根拠がない。だから嫌われる。なら明確な根拠、つまり「戦略」があれば、根性論は目的を達成するための有効な方法となる。
戦略のある根性論とは、明確なゴール設定とプロセスを設計し、それを達成するうえで出てくる課題や問題を突破するために、一時的に自分を追い込む状況を指す。無計画で「がむしゃらに取り組む」といったものではない。
基本的に「努力の方向」が間違っていない限り、根性論を持って取り組んだことが無駄になることはない。描いたゴールのレール内で試行錯誤をしている状態なのだから、無意味で非効率になりづらいわけだ。
だが多くの会社では、こういった根性論を教えてはくれない。なぜなら「ゴール設定とプロセスを明確にしたうえで根性を持って取り組む」というのは、「誰でも持ち合わせており、頭の中で常に理解ができている」と上の世代は思っているからだ。
しかし若い世代はこれが見えていないことも多く、上の世代と認識のズレが生まれる。根性論の「背景」を丁寧に説明することで、誤った形で根性論が認識されることは、防げるのではないだろうか。
【まとめ】根性論は「使い方次第」で武器になる
根性論は、その使い方次第で大きな成果をもたらす。重要なのは、自分自身に合った形で根性論を活用することだ。
根性論という言葉だけで、勝手なイメージを作り上げて否定してしまうのは、自身の成長機会を失ってしまう可能性がある。
「でも根性論って、結局は精神論でしょ?」と思う人もいるかもしれない。確かに根性論の中には、精神論の側面も含まれている。しかしそれは、ゴールへ続くプロセスの中で「挑戦していくために必要不可欠な薬」でもある。
繰り返しにはなるが「努力の方向性」が間違っていないのならば、試行回数が多いほうが、成功確率は上がる。そして試行回数を増やすためにも、根性論は必要になるのだ。
正しい戦略を引き、自分の中に秘める根性を上手に活用し、2025年は最高の1年にしよう。