【#72】好奇心を取り戻すには
社会人になってから好奇心が失われたと感じる人は多い。僕自身も新作ゲームの発売日を楽しみにしていたあの頃が懐かしいと思うし、寝る間も惜しんで遊んでいた時に戻りたいと思う瞬間もある。
好奇心が失われる瞬間
好奇心が失われるのは、世の中を知って「自分の限界」を知った時だ。「自分にはもう成長の余力がない」と悟った時、虚無感に苛まれる。
そりゃ誰だって自分にはもう見込みがないと感じたら、やる気をなくす。変化したり成長したりできる出来事が起こっても、自分には関係ないと感じてスルーしてしまう。
この状態になった時が、好奇心が失われる瞬間なのだろう。
過程に価値を見出すことが、好奇心を取り戻すカギ
好奇心が失われるのは、自分の限界が見えた瞬間だ。限界が見えているということは、今見えている物事の結果の予測がある程度できている状態だろう。
現代人は、とかく結果を重視しがちだ。仕事で成果を上げること、試験で良い点数を取ること、スポーツで勝利すること。もちろん、結果を出すことに喜びを感じることは当然のことだし、せっかくやるなら、結果を追い求めたい。
しかし結果ばかりを追い求めていると、過程を楽しむ余裕がなくなり、好奇心が育ちにくい環境になってしまう。なぜなら好奇心は、結果よりも過程の中にこそ存在するからだ。
新しいことに挑戦する時に生まれる「ワクワクする気持ち」や「ドキドキする気持ち」そして、試行錯誤する喜び。これこそ「好奇心」の正体だと個人的には思う。
特に試行錯誤を必要とせず、画一的な手法があるものは好奇心の天敵だろう。
結末がどうであれ楽しめることを見つけろ
学生の頃に友だちとやったゲーム。あれは勝っても負けても楽しかった。なぜなら、勝ち負けを追い求めているわけではなく、友だちとゲームすること「自体」に楽しさを見出していたからだ。
社会人になると良くも悪くも結果しか見られない。特に成果主義が今以上に進めば、過程なんてなおさら見られなくなる。そんな環境に入れば、過程を楽しむことも不可能だ。
大人になると好奇心が失われると言われるが、僕はそうは思わない。好奇心は筋肉のようなもので、使わなければ衰えるが、鍛えれば再び力を取り戻すことができると信じている。
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