映画「街の上で」感想※ネタバレあり
とあるyoutubeで邦画ランキング2位にランクインしていて、気になってnetflixで観てみました。
「街の上で」を検索すると、既にマイリストに入っていて
あ、見たかったやつだこれ
となったのが印象的でした。他にも「his」という同じ今泉監督の作品もマイリストにあったし、「愛がなんだ」は既に視聴済みでした。
つまり、サムネイルで結構惹かれるくらいに僕の好みの絵作り(画作り?)
なんだと思います。
感想
好きか嫌いでいうと、どちらでもないっていう作品になってしまいました。
なんというか好きっていうのも、嫌いっていうのも恥ずかしい気持ちになっちゃうんですよね
雰囲気は好きだけど、どのシーンが良かったか言えない感じで、かと言って意味がわからなかったから嫌いっていうのも恥ずかしいし。
この作品から感じたメッセージ性
1番の盛り上がりのシーンもシュールな笑いみたいな平坦な作品なんで、正直掴みきれなくて意味がわからないなりに1つだけ感じたメッセージみたいなものがあって
・全カットされた青の演技のことを「存在の否定じゃん」っていう冬子
・普通の映画だとカットされるようなシーンの多い映画
カットせずに使うことで「物語にならないような、なるような曖昧な瞬間も全て街の上で起こっていて、その存在を肯定しよう。」って言うことなのかなって
平坦な作品って言ったんですけど、本当にアスファルトくらい平坦で、よくよく近づくとデコボコしている。みたいな。
登場人物も多いしそれぞれの事情みたいなものも沢山見え隠れするんですけど、どれも少しずつこの映画の表面をデコボコさせているぐらい。
これが映画初心者な僕が唯一汲み取れたメッセージ性に感じました。
多分この作品が好きな人の多くが、僕よりもっと登場人物にリアルさを感じてたり、親近感を感じたり、感情移入したりしてるんだろうなと思う。
職場と家を行き来して、ちっぽけな曲をのろのろ作り続けているアスファルトより平坦な僕には、リアルと言うより、監督の理想の下北沢を感じた。
僕は下北沢に住んだことないから実際はもっと映画以上にファンタジーなこともあるかもしれない。
街の上で、見た後の感想としてもやっぱりまだ
2位なのは意外だなって感じなんですが、サブカルが好きそうってだけで片付けられないくらいの高評価なので、多分僕が未熟でわからない部分が多かったせいなのかなとも思う。
主人公の青は浮気されても自分が未熟なせいとは思わず、怒り続けてましたよね、自分は悪くない!みたいな感じで。
でも人間の醜い瞬間ってこんな感じかもなってちょっとだけリアルに感じたかもしれないです。
人物描写とそれぞれの事情がすごく良くて、それだけで短編1本くらい書けそうな設定や人物が沢山出てきて、没案を集めたオムニバス的な作りにも感じた。それがそうなら自分の没案の供養的な意味の作品なのかもしれないですね、それならちょっと好き寄りかも。
他の人の感想も聞いてみたいので良かったらコメントください。
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