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【読了】アフリカで、バッグの会社はじめました

中学生向けの課題図書を読んでみました!
読みやすい上に面白かったー。

あらすじ
千津さんは、子どものころから「人の命を救う仕事をしたい」と思っていました。最初は医師になりたいという夢をもっていましたが、それをあきらめることになり、つぎに国連職員を目ざします。大学に入り、今度は研究者への道を進みましたが、銀行員として社会人生活をスタートすることになりました。それでも、自分の夢をかなえる仕事を探しつづけた千津さんは、転職先の仕事でアフリカ・ウガンダのシングルマザーたちに出会います。「彼女たちの力になれるビジネスはないだろうか」。そして千津さんは、アフリカンプリントを使ったバッグをつくる会社を立ち上げました――。

Amazonより

進路決定ドキュメンタリーと紹介されているこちらの本。
文章は児童書として読みやすく書かれています。
でも起業のサクセスストーリーでもあるので、ビジネス書のような内容だなと思いながら読み進めました。

やりたいと思ったことを苦労しながら叶えていく女性が描かれているこの本、おそらくインタビューをもとに書かれています。
アフリカで起業する中本さんをメインに深掘りするわけですが、他にも中本さんのメンターとなる会社の方や、中本さんのお母さんが語る言葉も書かれています。

何人にインタビューして書いたんだろうか?
本になるまでの苦労もうっかり想像してしまいました。
起業した中本さんだけにインタビューをして本にすることも可能だっただろうに、他の人へのインタビューも含めて一冊にしているところに、地味にすごいなぁと思いました。

本を読んでいると、中本さんのようにやりたいことが明確な人はいいよなぁと思ったりしちゃいます。
小さい頃から、明確な将来の夢なんかありませんでした。

そんな読者の思いを察するかのように、本の最後で中本さんの言葉が書かれています。
まずは小さなことから自分で決めていけばいいんだと。
ご飯は何を食べようとか、気分じゃないから友達と遊ばないとか、そういうことでいいんだとか。

どんな小さなことでも自分で決めるようにしていくと、いつか自分のアンテナに引っかかった「やりたいこと」に飛び付けるかもしれないとのことです。
これはおそらく学生さんに向けた言葉ではありますが、大人にも十分響く内容なんじゃないかと思います。

私も日常をなんとかしたいと思いつつ、はっきりした「やりたいこと」があるわけではないです。
でも小さな決断を自分でしていくことで、今後の自分が向かう先を、自分の好きな方向に決めていくことはできるよなぁと、この本を読んで思いました。

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