大文字小文字の- どっち?②
こんにちは。
大文字小文字のどっち?シリーズ2回目です。
今回は、主に地名に関連する大文字小文字のどっちを考えてみましょう。
地名+er
地名にerを付けて「(その地名)の」とか「(その土地の)人」などという意味を持たせることが出来ます。
例えばHeidelbergという街がありますが、これに -erをつけると、「ハイデルベルグの」という形容詞や「ハイデルベルグの人」という名詞になります。
以下に少し例を出してみます。
das Ulmer Münster ウルム大聖堂
eine Kölner Firma ケルンの会社
das Münch(e)ner Oktoberfest オクトーバーフェスト
einige Münchner Brauereien いくつかのミュンヘンにある醸造所
das Berliner Umland ベルリンの周辺地域
固有名詞でもそうでなくとも、全ての場合で大文字になっています。
つまり
地名+er=常に大文字
では次に、地名+ischの形を見てみましょう。
地名+isch
地名にischを付けて「(その地名)の」とか「(その土地の言語)の」などという意味を持たせることが出来ます。
chinesische Seide 中国の絹
die Japanische Alpen 日本アルプス
japanische Autos 日本製の車
das Japanische Meer 日本海
Römisch- Germanisches Museum ローマ・ゲルマン博物館
大文字で始まっているものと、小文字で始まっているものがありますね。
地名にischを付ける形には、それが固有名詞の一部でなければ、常に小文字です。
つまり
地名+isch=固有名詞の一部でない限り、常に小文字
ですから、
die nordfriesische Kultur 北フリジア地方の文化
die atlantische Küste 大西洋沿岸
も正解ですが、
同じ字面でも以下のような固有名詞の一部であれば、
die Nordfriesischen Inseln 北フリジア諸島
der Atlantische Ozean 大西洋
となるわけです。
今回は地名にまつわる大文字小文字のどっち?を取り上げました。
最後まで読んでくださりありがとうございました。