雷鳥と長男の戦い
3年前の話。
次男が産まれてから5年間ずっと、下の子に合わせたお出掛け、具体的には公園とか近所へ行くことが増えていた。
それがいつの間にか当たり前になっていて、親は繰り返しだから楽だけど、長男と真剣に向き合ってないんじゃないかな、と急に反省した。
小学4年生にとって「これはチャレンジだ」、と思える企画を夫婦で徹底的に検討して決めた2つのチャレンジ
南アルプス登頂&マグロを釣る
※マグロはまたいつかお話出来ればと思います
そんな想いで出掛けた3年前の南アルプス。
バスの中で「雷鳥がいるらしい」なんて話が聴こえて。とても素敵な時間でした。
「あれ、きっと雷鳥だ!」
その日の仙丈ヶ岳登山中に彼は何度か言っていた。
他の登山客も声に反応して探すが見当たらない。
多分彼は憧れと現実がごっちゃになったのだろう。
その日から彼は雷鳥の虜になった。
雷鳥に会いたい。
もっと近くで見たい。想いは募っていたようだ。
翌年の夏休みの自由研究は
「雷鳥に会う方法」
どうやら彼は本気のようだ。
本気で雷鳥に恋をしている
彼の調査結果では富山、立山が熱い雷鳥スポットらしい。
ならば親として出来ることは、彼を富山に連れて行くことしかないだろう。
今年4月、雷鳥を探す旅に出ることを決めた。
富山旅行と組み合わせ、始発の立山黒部アルペンルートのチケットを予約した。
雷鳥に会える。
雷鳥に会える。
いつの間にか俺も次男も雷鳥の虜だ。
家に雷鳥のぬいぐるみは3つある。
マグネットも雷鳥スノードームもある。
4月下旬、期待を脹らませ早朝の立山駅へ向かった。
が、我々は雷鳥を探すどころか室堂へ登れすらしなかった。
その日は生憎の雨。
室堂は大雪。30m近い雪の大谷が出来たらしく、懸命の除雪にもかかわらず、立山からのバスは復旧の見込みはたたず、運休が決まった。
※その日足を伸ばしたフォッサマグナパーク
これはこれで楽しかった
今年の夏休みも雷鳥の会い方を自由研究にするよ
雷鳥に会えなかった後に彼はそう言った。
諦める、という考えは彼には無い
流石に過去の焼き直しと捉えられて内申に響くので昔と同じ自由研究ネタは困る。
会うしかない
雷鳥に会うしか俺達に残された道はない。
長野側からならば雪の影響があっても関係なく室堂に上がれるとの情報を得た我々は今年2回目の雷鳥探しを試みた。
日帰り、眠い目をこすりながら室堂へ。
※黒部ダム
比較的よい天気。
とりあえず室堂につけばそれだけで有難いのだ。
※到着直後の室堂
駅ターミナル出た瞬間聴こえた
「アウツ、、、!」
カイジの遠藤のアウツ、、、!の声
ホワイトアウツ!!!
先生、前が見えません、、!!
軽く絶望する親
滑り台~と遊ぶ兄弟。。
諦めたら試合終了とかそんな話じゃなくて交通費結構かかってるのです。
天気の回復を待ちながら、慎重にみくりが池の回りをウロウロ
※めちゃめちゃ雷鳥さんに見られてる次男。
、、、
いたんだ。
普通にいたんだ
※こんな距離で雷鳥が見れる。
遊歩道のところに普通にいる。
興奮で手が震えるよ、、!と言いながらシャッター切りまくる長男。
構え方が悪いよ息を止めるのよ。
とか言いながら自分も興奮してシャッター切りまくった。
ボツ写真量産だが、幸せだ
こんなに興奮した撮影ははじめてかもしれない
子供らも我々も本当に満足した1日でした。
最後に日本一高所の秘湯、みくりが池温泉(pH2.1)に入って下山致しました。
こんなに雷鳥雷鳥言いながら興奮してた長男が帰りに買ったぬいぐるみが雷鳥の天敵オコジョなのだけが気になりましたが、とにかく最高の1日でございました