プライドとお別れ
弱さを受け入れがたかった。
弱さを、認めたくなかった。
どんな怪獣もやっつける、ヒーローでありたかった。
怪獣がちょっと歩いたり、咳をするだけであの世にいってしまう人間であるだなんて認めたくなかった。
弱いだなんて、よわっちいなんて、認めたくなかった。
強い存在でありたかった。
そうありたかった。
理由は今は考えたくない。けれど、弱いだなんて、認めたくなかった。
そんなプライドを大事に大事にしてた。
とっくに、よれよれになってたプライドなのに。
徐々にプライドが溶けて、プライドに支えられていた心が立てなくなりそうだ。
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