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小説のようなもの

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#イルカ

「あそこ!イルカ!」
「どこどこ!?あ、あいつか!」
「え、マジでおるん?」
「インスタあげよ」
都会の海と空気の濁りから解放されて数時間の後たどり着くこの地にて、潮風を満喫していた。

いくら海が綺麗であってもイルカは場違いである。
ここは砂浜だ。
サーフィンをして、ビーチバレーをして、砂の山をつくるところだ。

私たちが泳ぐために海があるのではない。
彼らが優雅に泳ぎ暮らすための海である。

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