【ふじなみ RECORDS】1枚目
レコードのリバイバルについてはここ数年
たくさんの媒体で取り上げられているのだが、
実際にはいったいどれくらいの人が
コードプレイヤーを所持し、盤面を買い求め、
実際にレコード店まで足を運んでいるのだろうか。
世のレコード需要はどのぐらいなんだろう。
と、レコード愛好家としてはとても気になっている。
タワーレコードではレコード売場は2倍に拡大したというニュースを読んだ。
実際、渋谷のタワレコ6階に行けば、
渋谷TOWER VINYLとして
フロアのほとんどがレコード売り場になっている。
先日伺った際は海外からのお客様もとても多く見えた。
そして 私のレコード熱がどのくらいかと言うと、
三度の飯にプラスしたいくらいの度合い。
つまり、10時と15時のおやつは欠かせないというところか。
「目に入れても痛くない」というほどではないのが実にリアルだし、
少々保守的。
だが実際そうなのだ。
日常の動作に、〝常備しひとつ付け足したい〟
のがレコード。
珈琲のお供にドーナツとレコードを
である。
盤面を選ぶ時間
盤面をジャケットから出す
プレイヤーにセットしてゆっくり針を落とす
すると・・・
ゆっくりと止まっていた世界が動き出す。
という感覚に陥る。
この感じ、共感してくれる人はどのくらいいるのだろうか・・・
もしいたらコメントください。
そして、レコードをいじっている間、
時間の経過はとてもゆっくりなのだ。
自然と深呼吸している自分に気が付く。
急かすものは全て
いつの間にかシャットアウトし音楽の中に没頭している。
という訳で好きなレコードを好き勝手に紹介していこうという
【ふじなみ RECORDS】です。
1枚目の今回は
「小林麻美/雨音はショパンの調べ」1984年リリース。
こちらはイタリア人歌手ガゼボさんが1983年にリリースした楽曲、
I Like Chopinのカバー曲だ、そうだ
タイトルのショパン/雨音 から
まさかのはじまりはシンセサイザーの無機質な音。
そしてまさかの四つ打ちというギャップが面白いし
リフレインするのも心地よく癖になる
日本語歌詞は敬愛なる松任谷由実さま
ユーミンさまもセルフカバーしている。
歌詞は失恋した女性の不安定且つ、恋人への依存的な心情を描いている。
一定のリズムで流れるようなメロディーと共に
この曲に描かれている女性の心の憂鬱も
自然と流れ去るのかしら・・
と思うと同時に
もしや リフレインのように
忘れようとすればする程忘れられずに
長い時間 繰り返し 苦しんでしまわないといいのだが・・・
と、この女性を無駄に心配になってしまったりする 私。
あれこれ連想をせずにいられない。
これもユーミンさまの歌詞の面白さ。
1曲ずつ大切に聴くという大切さ
新たな発見もまた然りだが、
前奏をスキップしたり倍速で聴いたりする方もいるこの時代に
レコード盤がイイ!と言っている民が確実にいるのだから
そこにはきっともっと重要な何かが潜んでいるのではないか
レコードを選盤しセッティングする際に発生する
ゆったり深呼吸する時間
世話しない日常から解放され
一瞬 trip できる
少なくとも私には大切な
日常アオシス という役割をレコードが担っている
ことに間違いない