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変化が激しい時代のロールモデルの探し方

新卒と話すなかで、ロールモデルという話をすることがあったので改めて自分の中でロールモデルとはなんなのかを言葉にしてみようと思った。

ベンチャーにおけるロールモデル探しの難しさ
自分と似ている人をメンターやロールモデルとして見つけて、その人のキャリアを参考にしながら自分のキャリアの羅針盤にするという考え方だと思う。このやり方は社員数が多くて将来が安定している企業においては選びやすい選択肢なのだと思うけど、社員数が少ないベンチャーではそういう人を見つけることが難しいのではないかと思う。実際にぼくも中小企業に就職した後、ロールモデルになるような人とは出会ったことがなかった。そんな中で自分がどういうキャリアの描き方をしてきたのかという話。

ロールモデルを1人ではなく複数人からつくる
ロールモデルと聞くと自分とぴったりくる人を探そうって考えちゃってたけど、いろんな人のいいと感じたところを少しずつもらってくるぐらいの方がやりやすいんじゃないかなって思った。そのきっかけは「ALLIANCE」という本を読んだことだ。この本の中にロールモデルの探し方についての記述があった。

変化が激しい時代に、従来の終身雇用では時代のスピードに対応できない。優秀な社員も成長できる仕事を求める。このような時代、シリコンバレーで実践されているのが、「アライアンス」という雇用形態だ。人は企業とではなく仕事と契約し、かつ企業とも信頼で結びつく。変化に対応する組織の新たな雇用を提唱する。

1. 尊敬する人を3人書き出してみる
何人かのロールモデルとなる人から自分がいいなと思うところを重ね合わせていくイメージ。それが複数人の分で折り重なっていけば少しずつ自分のオリジナルのロールのイメージが見えてくる。その時に中心になるのが、自分が尊敬する人がいるかどうかだ。自分が尊敬する人を考えてみてって聞いてもとくにいないですって言われることがある。マジでって思っちゃうんだけどそういう人もいるんだろう。ぼくは任天堂の岩田元社長、Intelのアンディグルーブ、元Klabの仙石さんなどを聞かれたら答えるようにしている。実際にこの人たちの影響を受けている。複数のロールモデルを重ね合わせるには、まずは尊敬する人を3人書き出してみる。

2. 尊敬する人の尊敬するポイントを3つずつ挙げる
尊敬する人1人につき3個ずつ書き出してみる。そうすると3人いれば9個の尊敬するポイントが出てくるはずだ。それを自分の価値観に合わせて並び替えてみる。そうすると自分が何を大事だと感じているのかがなんとなく見えてくるんじゃないかと思う。並び替えたものをうまく混ぜて、自分で書き下して文章にしてみる。これがうまくできると、自分がどんな人になりたいのかってロールモデルの原型が見えてくる。

3. ロールモデルは変化する
時間が経てばロールモデルだって変化していくのが当たり前なんだと思う。ロールモデルが変わったかもって思った時はまたこのワークをやってみると以前の自分との違いが見えてきて面白い。ぼくはゲームに関わるようになって尊敬する人に岩田さんが加わった。そうやって少しずつ自分が変化していることを感じることができるのも、このロールモデルの探し方の面白さだ。

最後に決めるのは自分
こうやってロールモデルを探すことができるようになったとしても、それを選ぶかどうかは自分自身の決断次第だろう。どんな時でも最後に決めるのは自分だという気持ちがあれば、不確実性の高い状況の中でも気持ちを強くもって進めていけるんじゃないかと思う。


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