サウナとプールとおばあさん
三連休の初日。
今日はランニングをしたいなーと思ってたのに、雨。
雨に負けてたまるかと、ちょっと遠くのジムへ行ってみることにした。
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ジムの様子
初めて訪れたそのジムは、やや古めかしい内装で、客層もご高齢の方が多い。ジムって、こうなんか、最新設備とムキムキの方々で構成されているのかと思いこんでいたのだが、そんなことはなかった。ゆるい雰囲気が今の僕にぴったりかもしれない。こちとら、ふらっとジムに来てみただけの、初心者なのだ。
プールサイドでサウナと出会う
今日ジムに来てみたのは、ひさびさに泳ぎたいからだ。そのジムにはプールが付いている。さらに、採暖室ではなくサウナまで付いていた!
一般的に、ジムのプールサイドには採暖室が付いているらしい。採暖室とは、水泳前後のストレッチのために使う、40℃〜50℃のほんのり温かい空間。よくわからないけど、低温サウナみたいなものだろう。たぶん。
もともと「サウナ→水風呂→休憩 」ならぬ「採暖室→プール→休憩」といったプールならではの温冷交代浴をやってみたいという興味があった。もちろんサウナのように整うなんてことはなさそうだが、一度体験してみたいと思っていた。
さてさて、そんな計画だったが、こちらのプールに付いていたのはまさかのサウナ。温度計は95℃を示しており、どこぞのぬるいサウナよりもよっぽど本格派だ。
サウナの窓からはプールが見える。テレビはない。うっすらとバタ足の音が聴こえてきたり、心地よい雰囲気だ。
10分ほどサウナに入り、100mほど泳ぎ、プールサイドで休憩してみた。
ちっとも整いはしなかった。でもまあ、このサウナならではの楽しみ方なので、気分はいい。この調子でもう1セット回してみよう。
サウナにおばあさんが入ってきた!
サウナに入っている間はストレッチをしているとちょうどよく時間が過ぎていく。泳いで疲れた体を温めながらほぐす。きっとこれが本来の使い方だろう。空間には僕しかおらず、のびのびとしている。
すると突然、おばあさんが入ってきた。失礼しました。ストレッチしていた足を引っ込めようとすると
「あー、いいよいいよ。そのまま続けてちょうだい。」
そう言って、制したおばあさん。
おばあさんも隣でせっせとストレッチを始めた。
「私は腰が悪くてね〜。泳いだ後はいっつもこうして伸ばしてるの。ほら私78でしょ。水泳がいくら負担が少ないって言っても腰に来ちゃうの。それにしても今日のプール、いつもより冷たいわよね?」
どうやらめっちゃ話す方だ。そして常連さんだ。
毎日プールに来ていること。
今日は400m泳いだこと。
子どものころは学校にプールなんてなくて、最初は泳げなかったこと。
ここでプールのスクールに通って泳げるようになったこと。
インストラクターさんに泳ぎ方がきれいですねと褒められたこと。
今日の夜ご飯にはからあげを作ろうとしていること。
ストレッチ中にたくさん話してくれた。ほっこりほっこり。
普段のサウナでは静かにじーっと入るだけに、こんなに話を聞くのは初めてだ。まさか4周りほど違うおばあさんとじっくり話すことになるなんて。本場フィンランドのサウナは社交の場になっていると聞くが、まさしくこんな感じなんだろう。
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このジムに来てみて良かった。
アットホームな雰囲気で、だれと競うわけでもなくのびのびと運動ができる。プールサイドには本格サウナ付き。快活なおばあさんもいる。
家からはちょっと遠いので、そんな頻繁にってわけにはいかないが、また、雨が降ったりしたら行こうかな。