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U25 SEXOLOGY 座談会 vol.4

こんにちは。
今日は、U25の性教育の座談会に参加してきました。


内容はこんな感じ

本イベントのチラシの裏

活動団体・長崎性教育コミュニティ アスターはコチラ


※今日の内容は、
2025年3月8日 18:30〜
BS朝日
番組名「バトンタッチ SDGsはじめてます」
という番組で放送されます。


本イベントの参加動機

そもそも日本の性教育って雑ではないですか?
なんでそうなのかまでは知りません。

僕の記憶では、中学生の頃は男女別で性についての授業があって、高校では男女共同で性についての授業がありました。
が、実際は薄っぺらい表面的な(男女の体の変化、精子や卵子が作られる過程、セックスという言葉だけで片付けられる性行為などの)話のみでした。

当時はそこについて、特に思うことはなくどちらかというと、普段のつまらない授業よりは、異性について考えるので少しワクワクしながら授業を受けていたことを覚えています。

そして、高校・大学と彼女ができ、いろんな女性と出会う中で授業で習ったことのない、自分の身体のこと、心の変化、その時その時の自分との向き合い方、1人で限界(どうしていいかわからない状態)の時に、誰に相談したらいいのか?そもそも相談しても良いのか。
みたいな、上げたらキリがないことが実社会ではたくさんあります。

これについて、賛否両論あるかと思っていて、そんなのは自分で見つけていくのが人生だ。みたいな意見や、いやいやしっかり教育を充実させるべきでしょ。みたいな意見もあるかと。

そんなこんなで、今回たまたまSNS上で性教育についての座談会を見つけ、参加してみることにしました。


バウンダリー

参加してみると、参加者20人弱の中で男性は3人。女性の性被害が多くみられることもあるのかな?割合的には女性の参加者が多かったです。
その理由は、いろんなことが考えられますが今回は割愛します。

座談会の前に、企画者・アスターの方から「バウンダリー」についてお話がありました。
バウンダリーとは、、、

自分と他人の境界線のことを「バウンダリー」といいます。 バウンダリーにはさまざまな種類があります。 身体の境界、パーソナルスペースの境界(不快だと感じる人との距離)、持ち物の境界(誰の持ち物か)、責任の境界、思考の境界などなど・・。 そして、これらの境界は人によって異なります。

京都光華女子大学

僕はこれまでバウンダリーをいわゆる「人との距離感」というざっくりとした表現の仕方をしていて、今日やっと腑に落ちる言葉をいただきました。

人はバウンダリーをよく間違える生き物だと思います。きっと他人との境界線をよく考えずに物事を進めてしまって、〇〇ハラスメントという言葉が多く出てきたのかなあと思います。
バウンダリーの話を聞いて、確かに性教育に留まらず、他人と生きていく中で人間関係においてすごく大事な考え方だなと感じました。

こんなことは授業で聞いたことがないし、大事な考え方でできれば境界線を踏み間違いたくない。
だけど、こんなことまで考え出すと、他人との接し方に気を使いすぎて変に仲良くなれなかったり、初対面の人に構えてしまう自分が居そうでちょっと怖い。

うーん、一概にこれが”正解!”などない問いであり、生涯向き合わなければならない問いだと再確認させられました。


座談会

座談会では、女子大生2人と僕との3人で話しました。

座談会内容

まずは、グループ3人の共通点探しからスタート。
本題とは関係ないが、地域活動の一環でワークショップをする機会があるので、このような初めましての方と意見交換をしやすくする前段階の手法の1つとして自然と相手のことを知ろうとするしいい案だなあと。

話題は大きく4つ出ました。

男性の家に行く=そういう行為はOK?

大学生を経験した僕からすると、確かにそのような認識は暗黙にありました。
男性側はそういう認識でも、女性側はそんなことは求めていなく、会いたい、ゲームしたい、話したいなどあるかもしれません。
女性側からすると、異性のことを好意的に思っていたら、断って嫌われたらどうしようなど考える方もいるよね。という話にもなりました。
もうこれは、「男性はー、女性はー」という括りではなく、人によってどう思うか違うということ。当たり前だけど、意外と見落としがちな所かなと思います。
対策というか、嫌な思いをしないようにすることとして、まずは誘われた異性の周りがどんな友達がいるのか、あるいは周りの友達に誘われた異性の人がどんな人なのか聞いてみる。
もしくは、1対1の2人ではなく、複数人で遊ぶ。
そうすることで、お互いギクシャクしたり気まずくなったりすることも減るのではないのかという話になりました。


恋愛における「重い」

これはどういうことかというと、異性に対して好意が強すぎて相手の負担が多くなってしまい、ストレスを感じさせてしまう、もしくは感じてしまうことがあるかと思います。
そんな時に、最悪な場合「重いからしんどい」「重すぎるから別れたい」みたいな展開になることがあります。

重いってなんでしょうか。

好きな人とずっと同じ熱量で相手のことを想うことは難しいですよね。
相手のことを深く愛することは素敵なことだけど、それが相手との熱量の違いで拗れたり、喧嘩になる。
なんか切ないというか、勿体無いというか。。。

そこで、僕は依存先を増やすことでコントロールできないかなと思います。
好意のある異性を増やすとかではなく、趣味や恋愛・性について話せる人がいるとか、好きな人に対する熱量を別のところで発散できる依存先を増やすことで、異性の相手との愛情のバランスをとることも大事なのかなと思います。


PMSについて

PMSとは

月経前症候群(premenstrual syndrome:PMS)は、月経の前に現れるこころとからだの不調です。さまざまな症状が月経前に3~10日間くらい続きますが、月経が始まると自然に軽快・消失します。

日本人女性の70~80%が月経前に何らかの不調を自覚しており、5%は重い月経前症候群で日常生活に困難を感じています。月経前症候群は、特に思春期の女性で多いといわれています。

日本産科婦人科学会

これは個人的な悩みで、せっかくの機会なので話題としてあげさせていただきました。
そもそも男性陣からすると、PMSって何?と思う方が多くいるかもしれません。(もしかすると女性の方も)

僕がこのPMSについて考えるようになったのは、以前お付き合いさせていただいていた方が僕が過去に出会ってきた中でPMSが、どちらかというと重い方だったからです。
なんとなく女性のホルモンバランスからくる精神的な不安定時期みたいなものだと理解はしつつ、そこに対してパートナーとしてどう向き合えばいいのか、何ができるのかと日々考えていましたが、これといった答えはもちろんなく、なんといっても女性1人1人それぞれ症状が違って、それが目に見えないことが多いのです。
難しいし、2人の関係性がうまくいなかいこともあって、きつい言葉をかけたこともあったかもしれません。

今思うと女性である本人が一番しんどくて、もしかしたら自分のPMSに対する向き合い方も見つけている最中だったかもしれません。

こんなことを考え出すときりはないですが、この機会に女子大生お2人にお話ししてみたところ、女性側も男性に自分の生理事情を話すことに勇気がいるし、なかなか話出しづらい。そして、話して受け入れてもらえるのかが不安であるとのこと。

僕は確かに、そうだな。と納得しました。
義務教育で受けたことがないのだから、まずはPMSとはなんぞやと。そして、基本義務教育では、◯か×の教育を受けるので女性1人、1人症状が違うとなるともう頭の中は???である。

なので、女性の生理中、もしくは生理前後のホルモンバランスの崩れ、それによるメンタルケアなどを男女で共通理解をしつつ、女性自身も自分の身体の向き合い方を知る必要があるのかなあと感じました。


参加してみて

このような会に参加して、
学校主体で性教育をもっと充実させるべき

外部との連携の中で、性教育を取り入れていくべき
ではないのかと感じました。

学校側に性教育の充実度を要求しても、かなり無理がありそうだなと。
・教員側の教育(いつ勉強する?)
・生徒1人、1人の発育のスピード感
・そもそも教育するときの教師の心構え
など、考慮しないといけない点は多々ありそうな気がします。

そして、学校という場より、僕はまずは家庭でしっかり性教育をしていくことが大事なのではないかと思います。
そりゃもちろん、家庭によっては性教育を家庭ですることが難しかったり、照れ臭かったりします。
そういう時に頼れる、メディアやWEBサイトも準備しておくことが大切だと感じました。

そして何より、年配の方と比較すると、性教育をしっかり受けた人間とそうではない人間が同じ共創社会で生活する上でギャップや言葉遣い1つで、傷ついたり傷つけてしまったりすることが出てくるかもしれません。
またそういうところのチューニングも考えていかなければならないと感じました。

僕がこの1年で性教育についてもっと男性も女性も理解すべきだと強く思った本があります。

この射精責任という本は、男性側目線で射精することでどういうことになるのか、どういったリスクがあるのかなど幅広く紹介されています。
また、男性と女性の避妊に対する気持ちの持ちよう、費用がどれくらいかかるか、産婦人科に行くという勇気など、男女平等と謳われている中で、まだまだ女性の方にリスクや負担が大きいことが紹介されています。
この社会を生きるすべての男性に読んでほしい本です。

今回の畏まらない、気軽に意見を言い合い、何かあったら相談できる場がもっと身近に広まればいいなと、僕も今日からできることをやっていきたいと思います。

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