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{読書感想短歌*172} ウィリアム・ベル『地球からのメッセージ』

人はたぶん いろんな声で鳴きすぎて 伝わらなくなるみたいだ、ってクジラが

hitowa tabun ironna koede nakisugite tutawaranakunaru mitaida, tte kujiraga

小さな町のなかに、大手企業の森林伐採の仕事で食べているひとたちと、自然保護のために伐採に反対しているひとたちがいて…っていう構図が、子どもたちの目線から書かれてる。正しいことを言っても孤立しちゃったり、相手方も知り合いだし悪人ではなかったり、という細部のリアルさがせつない。

※最初は、大人たちモメないでほしいな…とか、自分の身内が目立つの恥ずかしい…とか思ってただけの主人公が、だんだん自分で考えるようになってく。その過程が作中では「クジラからのメッセージが聞こえるようになる」と表現されてて、ほほう、と思った、のうた。

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