![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/49371953/rectangle_large_type_2_b9a7a7826af2cfe0575c247eb827506c.jpg?width=1200)
{読書感想短歌*28}カレン・ラッセル 『スワンプランディア!』
(永遠は誓ってしまうと嘘になるの?) 君の魔法も解かしてく 「朝」
"eienwa tikattesimauto usoni naruno?" kimino mahoumo tokasiteku [asa]
ワニと闘う女性レスラー(主人公の母)が呼びもののテーマパーク、とか、幽霊とばかり恋に落ちる女の子(同姉)とか、どうにもシュールな道具だてなのに、語られることたちは普遍的で現実的でものがなしい(し、うつくしいし、かわいらしい)。カレン・ラッセルはすてきだ。
※〈ファンタジック〉と〈リアル〉がいつのまにか地続きなカレン・ラッセルの世界で、その女の子の経験は、嘘でなく恋であったときもあり、夢から醒めたらぜんぜんそんなじゃなかった、というのも、またほんとう。もしかしてそれは、あらゆる初恋に通じるものがあったりしないかとおもったりおもわなかったりした歌。