{読書感想短歌*54}小野不由美 『丕緒の鳥』
そこに空があるはず 君の言う通り 明日も希望もきっとあるはず
sokoni soraga aruhazu kimino iutoori asumo kiboumo kitto aruhazu
はじまりが少女向けコンテンツ(ホワイトハート)だったからか、陽子はじめ若き女子たちや、見目麗しい男性陣の活躍が多かった十二国記。ここへ来て、まってましたの「ふつうのおじさんたち、がんばる」特集(※語弊)だ! そうこなくちゃ!
※主に「王の不在」時に、荒廃してゆく国の「次の王が立つまで」を、なんとか支えようとする普通の人たちのおはなし。コロナな現状と重なる部分もあって、痛々しいような、頼もしいような、複雑なきもちがした。天の意図がどこにあろうと、地にあるにんげんにできるのは、各自の持ち場をしっかりまもることだけ、なのかもしれない、とか。