{読書感想短歌*10} サラ・ペニーパッカー『キツネのパックス』
それはやまい うつるやまい と獣らが毛をさかだてる センソウの音
sorewa yamai uturu yamai to kemonoraga kewo sakadateru SENSOU no oto
仲良しのキツネと少年が、戦争のためにバラバラになり、お互いを探す旅をする。少年の旅は少年の目線で、キツネの旅はキツネの目線で。どちらの行程も、けっこうハードモード、だけど優しくて温かい。
※野生のキツネたちからは、戦争は〈人間がかかる、伝染る病気〉と捉えられている。たまに動物にも伝染ることがあるから気をつけろ、的に。ほんとそうだよなぁとおもう。