{読書感想短歌*27 } C・S・ルイス『魔術師のおい』
リンゴだけあなたにあげる くるくると剥いた螺旋を昇っておいで
ringo dake anatani ageru kurukuruto muita rasen wo nobotte oide
ナルニア国のできるまで、もしくは、ナルニア国のつくりかた、的な?(ちょっとちがう)これまで読んできたナルニアが、なぜそういう世界になったのか、っていう伏線回収をいろいろできて楽しい、ナルニア誕生物語。最近の言い方だと、〈ナルニア 0話〉ね。
※ナルニアには、どしても〈こどもでも読めるやわらかな聖書〉みたいな機能がそなわっているので、純粋に物語を楽しみたい場合には(それを踏まえた上で)、登場するものたちが何かの比喩だとか〈思わない〉でまんま受け止める指向性がひつようである。