{読書感想短歌*67}P・G・ウッドハウス 『ジーヴスと封建精神』
めんどうなひとの頭にこんぼうを振り下ろしたくなる直前の、ウィット。
mendouna hitono atamani konbouwo furiorositakunaru tyokuzenno, wit.
バーティ、またしても好きでもない女子と婚約しちゃってジーヴスに助けを求めている! このシリーズの大半は、バーティ君が「いえ、君のことはそれほど好きではありません」と言えさえすれば始まりもしないのだ。だけど面白いから、言えないままでいてほしいよ。
※コメディ界では、わりかし気軽に他人の頭にこんぼう(等)がふりおろされている。「ちょっと黙ってて!」みたいなかんじで。ミステリ界ならたちまち殺人事件になっちゃうところ、こっちサイドではこんぼうくらいじゃ誰も死なないし、「天啓がくだった!」みたいに思い込むひととかもあらわれて、じつにのどかです。(リアル界ならこのへんかな、のうた。)