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{読書感想短歌*104}市川哲也 『屋上の名探偵』

購買の甘すぎパンもカフェオレも君という謎をとく手がかりだった

koubaino amasugi pan mo kafeore mo kimi toiu nazo wo toku tegakari datta

蜜柑花子ちゃん、高校生時代の短編集。名探偵であることがすでにトラウマぽいけれど、学校での事件なのでひとは死なないし、痛々しさがあんまりなくてよかった。語り手(同級生の男の子)に悪意がまっったくないところがこれまでのシリーズとの最大のちがいかも。一人称がヤなやつだと、読んでてどんよりするのでねぇ。

※作者のあとがきに、〈高校時代〉のキラキラを書きたかった、的なことが書かれていて。ああそうだなぁ、特別じゃないことが特別だったなぁ、などとおもい、高校時代へ捧ぐ短歌(ミステリフレーバーイン)としましたよ。


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