{読書感想短歌*33} 恩田陸 『失われた地図』
ひとからげ普通名詞で兵隊と呼ばれるモノも父で息子で
hitokarage futuumeiside soldier to yobareru monomo titide musukode
都会のほうぼうがひび割れて、そこから過去の戦乱の亡霊(集合意識みたいな?)が漏れてくる、のを封じるおしごとをしている一家、の物語…であってるかな。恩田陸の中でも〈説明しないぜ考えるな感じろ〉系列の作品なので、どしても個人的な解釈になっちゃうんだけど。
※もやもやっとしたわかりづらい怖さ。あえて言語化すると、その妖怪っぽい〈センソウ〉みたいなものの匿名性…ていうか、集合/合体性…かなぁ、と。戦争の外にもこのあやうさは常にあって、われわれは日々妖怪化しないように気をつけなければいけない。の、かもね。
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