虎に翼、ありがとう
本日、連続テレビ小説『虎に翼』の最終回。
半年間、このドラマに自分がものすごく支えられていたことを感じて、ボロボロボロボロ涙が出てくる。
私にとって朝ドラは目覚まし。
7時からおはよう日本が自然に着いて、ダラダラ目を覚まし、
8時の朝ドラを見て、さぁ支度支度と動き出す。
そんな動き出すためのドラマとして、虎に翼ほど良いドラマはないと思った。
重たい展開、重たいテーマを持ちつつ、寅子の軽やかさがあり、朝イチから落ち込みすぎないところ。
でも、今の私たちに続くテーマで、今も闘ってる人たちがいることをTLで知ること。
私自身は『虎に翼』を通して、「自分はどう思ったのか」をちゃんと考えたい、考えられる人間になりたい、と思った。
というのも、7/17の放送。
亡くなった夫・優三さんについての話を聞きたがった娘・優未に対して、言葉が詰まってしまった寅子が「おしまい」と切り上げてしまった。
私はそれを見て、「寅子やっちゃったな〜」と思いながら、ノンストップですぐにXを開いて「#虎に翼」を調べていた。
そして、ふと、「私の感想、消えた?」
人の意見で言葉を埋めて、さもそれが自分の感想のような気にしている自分。怖くなった。
このままだと、私がどう感じたか、そうして作られていく私が、消えてしまう。急にそう思った。
その時のメモ。
人の言葉ではなく自分の言葉で歩く寅子が、自分の中の感情に蓋をしなければならなかった。
そんな姿を見たからなのかもしれない。
私は私の言葉をもちたい。
そう自覚した瞬間だった。
そして、最終週9/24の放送で、寅子は美雪にこう語りかけた。
「それであなたの本心は?あなたは、どうしたいの?」
TLでなく、私が。
親でなく、私が。
友達でなく、私が。
世間でなく、私が。
どう思って、どう感じて、どうしたいのか、人ではなく自分で決める。そうできるようにしたいし、それがかっこいい、と思えた。
よねさんが美位子へ語りかけた「これからはお前で決めるんだ」も、優未が寅子に伝えた「この先、私は何にだってなれる」も、素直にそうなりたい、と思えた。
この気持ちは、半年間の『虎に翼』で得た感情。
この気持ちを寅子のように次の人に伝えられるくらい、自分のものにできたら、と未来の私に託したい。
そうなれる私まで。
さよーなら、またいつか。
※追記
最終回で1999年の男女共同参画社会基本法成立と流れたとき、1999年生まれの私は、確実に「寅子たち先人たちが石を穿つ雨垂れとなった先の未来」なんだ、と冒頭で号泣しました