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識字教室に参加した女性たちの声inアフガニスタン

本日は、以前10月11日の 「国際ガールズ・デー」を記念し、JVC職員下久禰が書いた記事を紹介します。

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〜📍クラウドファンディング実施中〜
現在JVCでは、紛争などの影響で困難な状況に置かれている地域での学びの提供を軸とし、全般的な活動の資金を募るため、クラウドファンディングを実施させていただきます。10/31までのAll or Nothing方式をとっておりまして、目標金額まで届かないと受け取れません。是非ご支援の程よろしくお願いします。

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国際ガールズ・デー

世界中の若年女性が直面している問題への意識を高め、また誤った認識を改めることを目的として制定された記念日で、国際連合の総会において2011年12月19日に採択されました。

今日のクラウドファンディングの新着情報では、国際ガールズデーにあわせ、アフガニスタンで実施してきた女性を対象とした識字教室の参加者の声をご紹介していきたいと思います。

*今回ご紹介するのは過去の参加者の声ですが、現在、識字教室開始の準備をしており、今年のクラウドファンディングの支援対象プロジェクトとしています。

識字教室の様子

「一番嬉しいのは、正確な時間に家族に薬を服用させることができ、有効期限もわかることです」

グーラさん(当時18歳)

私は読み書きができませんでした。

そして、私には識字教室に入りたいという希望がありました。

私にとって、母が服用する薬の処方箋の内容を覚えるのは複雑で難しかったのです。

識字教室に通った9か月の間、私は読み書きを学びました。

元々思っていた以上に上達し、コーランを読んでお祈りも改善し、携帯電話の数字を理解してダイヤルすることができ、お金を数えることもできるようになりました。

一番嬉しいのは、家族が正確な時間に薬を服用し、その有効期限の確認もできるようになったことです。

さらに上達していくため、学校に入学して学びたいと思っています。

「幼い息子と娘の宿題の質問に答えることができるようになりました」

ニーサさん(当時45歳)

若いころ、学校に通いたかったのですが、戦争のため移民となり、通学ができず修了することができませんでした。

幼い息子が勉強で分からないところを質問して助けを求めてきたとき、私は心がかき乱されました。私と夫はどちらも息子を助けてあげられなかったからです。
それが私がこの識字教室に入った理由です。

識字教室で、私は読み書きと、パシュトー語、算数を学びました。
いま私は、とてもワクワクしています。幼い息子と娘の勉強を手伝って学校の算数の質問に答え、良い未来のために2人を通学させ、衛生面と健康にも気を配ることができるのですから。

「学校にいくのを許してくれなかった家族の意見が変わりました。将来は医師になりたいです」

ワグナさん(当時17歳)

私は教育を受けたかったのですが、家族は私に学校に行くことを許してくれませんでした。

識字教室が私の村で始まった時、私の家族は参加を許してくれました。とてもワクワクしました。
私の母と叔母が教育の重要性についての啓発ワークショップに参加し、さらに意見が変わりました。2人は、私の父と叔父に、私が学校にいけるように頼んでくれました。そして、識字教室を修了したあと、私を学校に登録させることを決めたのです。


識字教室の修了証と年齢に応じて、校長先生が私を6年生に編入することを認めてくれました。学校を修了し、将来は医師になりたいと思っています。

自然光のもとで勉強する生徒さんたち

ここに挙げた3人だけでなく、多くの参加者が「携帯電話を使えるようになった」「薬の使用期限が分かるようになった」「大事な書類の見分けができるようになり、間違って捨てることがなくなった」など日常生活の具体的な変化を挙げてくれました。

読み書きできないと何が不便なのか?

読み書きを習い、周囲も読み書き出来て当たり前の環境にいる私たちからは想像しづらいですが、携帯電話が使えない/薬の注意書きが読めない/ 子どもの勉強を手伝うことができない、など日常生活を成り立たせるための様々な場面で不便な状況に陥ることが彼女たちの声から分かります。

一人でも多くの女性たちが、読み書きする力をつけることができるように、ぜひプロジェクトを応援いただけると嬉しいです!

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