侍ジャパン観戦記
侍ジャパンの位置付け
3月に楽しみにしていたことの一つ、侍ジャパンシリーズ「日本vs欧州代表」を観戦するため、大阪・京セラドームへ行ってきました。
昨年は、日本中を熱狂させたWBCから始まり、秋は「アジアチャンピオンシップ」も行われた侍ジャパン。すでに今オフのドラフト大注目株であろう明大・宗山塁選手ら大学生も4人選出されたことから、今回は強化試合の側面が強かったと言えます。
この試合にWBCや五輪のようなタイトルはありませんが、「将来につながっていく」という意味では、コンスタントに侍ジャパンを感じられるいい機会だと感じました。選手同士のコミュニティもだし、ファンも他球団の応援で盛り上がれるようですし。(カープ・小園選手の時のスクワット応援は一体感ありました)
野球に限らず、物事は「点」ではなく、「線」で捉えるほうが有益。秋に行われるプレミア、ロス五輪へと繋がってほしいです。
次世代の「右の大砲」、「一塁手」へ
中日ドラゴンズからは、松山晋也投手、石川昂弥選手が選出されました。
石川選手にとっては、トップチームの日本代表選出は初めて。どことなくファンも感じている、この時期の「侍ジャパン」の位置付けの難しさはあると思いますが「いろんな人と話ができるから楽しみ」と教えてくれていました。
特に、WBCでも活躍したヤクルト・村上選手とは、左右こそ違いますが、同じスラッガーとして通ずることが多いはず。実は、試合前のキャッチボールも2人は一緒に行っていました。近日中に、昂弥とは食事をする予定なので「収穫」と「課題」を聞けたらいいなと思っています。
本職が三塁の彼からしたら、かなりハードラックとなった2試合連続でフル出場の「9番・一塁」。井端監督の期待も高いでしょうし、何より近未来に出てきて欲しい右の強打者なのでしょう。巨人・岡本選手、ソフトバンク・山川選手ら実績のある「右の大砲」、「一塁手」はいるでしょうが、次世代の台頭は必要不可欠。ロス五輪の時に、カブス・鈴木誠也選手と一緒に日の丸を背負ってたら嬉しいなぁ…。おそらく、未来を見据えた上での起用もあったと思います。(とにかくお疲れ様でした)
落ち方がえぐい!松山晋也の絶品フォーク
松山投手こと「まっちゃん」は、初めて日本代表に選出されました。昨年の今頃は、まだ3桁の背番号で野球をしていたと思うと恐るべき大出世。ただ去年の読谷キャンプ中からその片鱗はあって、1軍のオープン戦に呼ばれて結果が出ずに終わった後も「本当に悔しいっす!また練習して、次は絶対抑えます!」と鼻息を荒くしていました。
まっちゃんは、ポジティブというより、自分の可能性をとことん信じるタイプです。一度、「もし壁に当たった時はどうするの?」って聞いたら「ぶち壊します」という想像通りの答えでしたが、実際に球速も156キロを出して、変化球の精度も確実に上がっています。今年は勝ちパターンを任されることになるでしょう。
7日の欧州戦では、4回から登板して1イニングをわずか11球の無失点に抑えました。
この日、私たちが観戦した席は、バッテリー間を真横から見ることができる席でした。内外のコースは全くわからないのと引き換えに、高低の判別がわかりやすくく、空振り三振を奪った時の松山投手のフォークはえぐいくらい落ちてました。他にも金丸投手、隅田投手のチェンジアップ、種市投手のフォークを見たら「そりゃ初見で当てるのは無理だわ」と欧州代表に同情したくもなります。
同じ青森出身のロッテ・種市投手との写真がインスタにも上がってたように、いろんな投手から刺激を吸収してそう。まっちゃんにも、またじっくり話を聞いてみたいと思います。
野球観戦に「食」は必須
少々脱線します。お察しの通り記者時代から私は「食」へのこだわりが強い人でした。大阪は、報知新聞社に入ってから約10年間過ごした思い出の場所です。久しぶりにゆっくり大阪へ行ったのでグルメも楽しみました。
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