サメVSワニ、最強霊体対決を見逃すな!「ウィジャ・シャーク2」レビュー
2を見る機会に恵まれた今日この頃です。秋ですね。実はこの映画を見てから暫く日が経ってしまったので、色々忘れてます。すでに……。
今作はジルのパパことアンソニーが主人公です。なお冒頭では前作の振り返りをきちんと説明してくれるので、1を未見の方でもそれなりに内容を把握できるやさしい作りとなっております。理解できるかどうかはわかりませんが、前作を見た人間もべつに理解はできてないので大丈夫です。
①1に比べ爆増した予算
明らかに予算が増えています。導入からかなりちゃんとしたオープニングが流れたりと、諸々に気を配る余裕が見受けられます。しかしながら予算の増加がそのまま映画のクオリティ向上に直結しているのかと言えば必ずしもそうとは言えず。サメは相変わらずかわいいぬいぐるみだし。
どちらかというと、使えるお金が増えたのでその分好きなだけ遊ぼうという方向に暴走していると言った方がいいかもしれません。
②地獄でビキニミュージカル
今作は楽曲作りにかなり力を入れているようで、劇中とエンドロールでオリジナルソングが使われたりしています。これがなかなか良作で、増えた予算の使い道としてはかなりの割合を占めているかと思われます。
ただその良作の使い道が、地獄で悪魔とビキニ女性軍団が繰り広げる謎のミュージカルなんですけど……。だいたい地獄でビキニ女性を侍らせている悪魔ってなんなんだよ。しかも女性の数も多いし、こんなところで予算使ってるのか? 頭おかしくなってくるが……
③変わらぬテーマ、家族愛
前作ではアンソニーとジルの感動的な親子愛(棒読み)が描かれましたが、今作ジルは登場しないため必然的に別軸に焦点が当たります。ジルに変わって登場するのはジルのママにしてアンソニーの妻。アンソニーとは別居中でしたが、前作でジルを守って命を落としたアンソニーを思い、復活のため奔走します。 また前作でも登場した霊媒師の女の子が今作でも活躍します。しかも今作では母親(職業:ネクロマンサー)も登場。疎遠だった親子の仲が変化するストーリーもふんわり練り込まれ、なんかいいかんじの家族愛にホロリ……とさせられるはず。
④サメ vs ワニ
復活したウィジャシャークに対抗する術を考えるアンソニーは、奥さんの作ってくれたサメとワニのアイシングクッキーを見て「タロットゲーター」とかいうワニの霊を召喚することを思い付きます。街中を大暴れし、未曾有の大混乱を巻き起こすウィジャシャーク。そこへタロットゲーターが登場、人間たちは巨大霊体サメvs巨大霊体ワニというオカルトの脅威を目撃することに!
ただセットとCGはあいかわらずのTHQ(とっても・ハリボテ・クオリティ)なので、べつに迫力とかはないです。
⑤オカルトマスター、仲間を得る
アンソニーはウィジャシャークに対抗するため、妻と霊媒師に自らのオカルト殺法を教え込みます。ミスティック・シールドとファイア・ボールを使えるようになった二人はアンソニーをサポートし、無事ウィジャシャークと悪魔を倒すことに成功。三人はチームとなり、世に蔓延る悪のオカルトと対決していくことを誓います。つまりこのシリーズはまだまだ続くってことだ!
映画としては相変わらず意味不明でしたが、楽しく作っている気持ちが伝わってきたので良かったです。エンディング見てるとスタッフさんはラストネーム的に監督の身内の方が多いのかなあという感じで、それもそれでもうなんかぜんぶ楽しければヨシ! という気持ちになれました。サメ映画としての感想は特にありません!