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最強サメは陸をゆく。映画「ランドシャーク/丘ジョーズの逆襲」レビュー

シャーケンシュタインに続きランドシャークを見ました。邦題サブタイトル「丘ジョーズの逆襲」とのことで、丘ジョーズも意味不明だし何が逆襲なのかもまったくわかりませんが、元気いっぱいでよろしい!という感じです(もう疲れてる)。

カリフォルニア沿岸で、謎の変死事故が多発する。その頃、マルコ海洋研究所のルシンダは、サメ達が水槽から消えていることに気付く。水槽と海は繋がっていない、まさか陸を!?上司のフォスター博士に伝えると、研究所の真の目的を聞かされる。それは遺伝子操作により殺人サメを開発し、軍事兵器として供給する事だった。さらに、この計画に協力するよう脅迫してくるのだった…

https://landshark.crayonsite.com/p/2/

そもそもの話なんですけど、サメ映画に出てくる人間たちサメを兵器にしたすぎだろ。この情熱は一体どこからくるんだ。しかも今回は水陸両用。海を制すものは陸も制すの精神です。こうなれば残すは空……かと思いきやパッケージの煽り文に「陸海喰!」とあり、あ〜はいはい……


①前作に比べ、全体的なクオリティが上がっている(※内容を除く)

ランドシャークはシャーケンシュタインの次作にあたるようなのですが、シャーケンシュタインと比べ映像作品としてのクオリティはかなり上がっているように見えます。かなりまともな音楽がバカみたいなタイミングではなく適切なシーンで使われているし、カメラワークや編集も普通に良い!と思いました。

ただ肝心のサメ造形は相変わらずのハリボテ感、CGに関してもまた予算がないのかなんなのか、多用している割には非常に粗末です。今回は建物ではなくサメが燃えますが、まあ燃えてないんだなこれが。エフェクトが乗っかっているだけ。しかしもはやそれが味とさえ言える

②相変わらず登場人物は多い

シャーケンシュタインもそうでしたが80分という短さに対してモブの人数がめちゃくちゃ多いです。だいたいはサメに食べられてしまう役なんですが、様々なシチュエーションでサメに食われる様々な人々の様子が描かれます。これもう監督の萌えかなんかなんだと思う(最悪)。
ビーチで襲われるビキニ女性に始まり、波止場で襲われる男性、撮影中のモデルとカメラマン(また?)、電話回線工事の男性、駅で電車を逃した女性、放浪生活中の男性などなど……。ピクニック中に襲われたのはシャーケンシュタインだっけ? もうなにがなんだかわからない。

その他サメの目撃者(?)としてテレビのインタビューに答える港の男性がいるのですが、これはどうやら監督のようです。おまえも食われる役やれよ。(※)

※前作では襲われていた模様

③真のランドシャーク、それはサメ人間

そうそうストーリーのことが完全に抜け落ちてました。よくある海洋生物研究所だと思っていたら実は殺人ザメを開発しているヤバイ職場であることが発覚、主人公のルシンダは上司と(しぶしぶ)手を組み、勝手な行動で次々事件を起こすサメの始末に乗り出す……というお話です。

サメに仕込まれた発信器(?)を頼りに海辺や荒地を探知機を持って警戒する二人。この探知機がずっとピコンピコンピコンピコン言っててめちゃくちゃストレスです。早くサメを捕まえてくれ。そしてこのピコンピコンを終わらせてくれ……という気持ちになります(まだ数十分ある)。

研究所から逃げ出したサメ全てを退治した後もピコンピコンは続き、訝しむ主人公。すると上司が異様な動きを見せます。のたうちまわる上司。みるみるうちに頭と手足がサメになり(手足?)、ついにサメ人間が爆誕。実は上司は殺人サメのDNAを自分に注射しており、サメと人間の最強ハイブリッド兵器となったのでした。

このサメ人間のビジュアルがなかなか奇怪でいいのですが、正直サメかどうかはよくわからない造形です。サメっていうかだと思う。この辺は各自ご確認いただければ幸いです(突然丸投げ)。いやこの映画本当……スプラッタ系の美術はかなりクオリティが高いのに肝心のサメとかアレとかが微妙なのが本当に……。

色々言ったけどなんだかんだ他作品も見たいと思います。もうダメだ……(自分が)。

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