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事業会社マネージャー1年目の自分へ送る:9つのDos&Don'ts

REALITY株式会社でマーケティングチームのマネージャーをしています、あべんがる(@abengal)と申します。

2024年の頭にマネージャーを拝命しまして、文字通り七転八倒しながら昨年1年を過ごした結果、ようやく事業会社でマネージャーをやることのなんたるかがわかってきたので、忘備録として数年ぶりのnoteを書いてみています。まあ、よくある1年の振り返りnoteです。

当初は月別の振り返り等を書いていたのですが、どうにも筆が進まない上におもんなかったので、完全に1年前の自分に向けたメッセージと割り切り、現状のスタイルと文体になりました。

以下、本文。


フィードバックのノウハウを学ぶ前に腹を割って話せ

いきなりスタンスの話だが、本音で話してない人からのフィードバックって、マジで聞く気にならない。スキルを身につける前に、とにかく腹を割って話すこと。そして、そのための前提として「心の底から相手のことを思って話す」こと。フィードバックスキル自体は『みんなのフィードバック大全』が網羅的かつ実践しやすいのでおすすめ。


「無能」な自分を受け入れろ

プレーヤーとマネージャーは想像以上に違う。少なくとも「イケてるマネージャー」は間違いなく違う。ので、絶対に壁にぶつかる。ここで変に強がらないこと。強がれば強がるほど、自分が辛くなる。「無能」な自分を心の底から受け入れろ。そして、弱さを見せろ。誰もそんなことでお前を嫌いにならないから。


「無能な人などいない」を腹落ちさせろ

「この人は無能だ」と感じることがあれば注意しろ。それは何も生まない。部長から見ればお前は無能だし、社長から見ればお前は無能だ。イーロン・マスクから見たら社長だって無能かもしれない。絶対的に無能な人なんていない、全ては相対論だ。

正しい認識は「この人の行動は自分の期待値に達していない」だ。そして行動とは、Motivation×Ability×Triggerの3要素の掛け合わせからなる。何が不足しているのかを見極めて対策を打て。それがマネージャーとしてのお前の仕事だ。


仮説に白黒つけろ

その仮説にはいつ白黒がつくんだ?そもそも今の取り組みで白黒がつけられるのか?作業仮説に取り組むのはいいが、育った先のクレームを明確にしろ。その仮説を証明した先で、事業はどうなる?もし事業が何も変わらない仮説なら、今すぐ捨てた方がいい。


Nice to haveは勇気を持って捨てろ

これはたいてい「影響度」が低いが「確信度」が高いやつだ。事業へのインパクトは薄いが、成功するので嬉しいやつ。こういうやつは、マネージャーがやっちゃダメだ。事業が停滞するので思い切って捨てろ。どうしてもやりたいならその理由を言語化してメンバーに渡せ。大体は、その過程でやる気が失せていると思うが。

影響度と確信度がわからない?このスライドを読め。

「良質な問いかけ」をパクれ

思わず頭を抱えてしまった、即答できなかった質問はないか?それは大抵「良い問いかけ」だ。頭の使い方は「良い問いかけ」を通じて成長させることができる。メモして、そのままメンバーに問うようにしよう。勿論、息をするように内省にも用いること。


楽しさを作るなモメンタムを作れ

誰だって雰囲気のいいチームを作りたい。が、安易にそれを目指すと「楽しいが何を生まないチーム」が出来上がる。それは、メンバーに対して失礼だし無責任だ。馴れ合いのサークル活動ではなく、大会を目指して切磋琢磨する部活こそをベンチマークにしよう。そして小さな進捗を積み重ねよう。

そして、モメンタムは進捗を出すだけでは生まれない。「進捗があることをみんなが感じている」ことが重要であり、つまり進捗をチーム全体に伝えるのがマネージャーの重要な役割のひとつだ。

“Startup survives on momentum”とサム・アルトマンも言ってたし。


喜ぶ人がバイネームで想像できない施策はやめろ

マーケティングマネージャーを冠するなら、誰よりも市場と顧客を代弁しよう。喜ぶ人がバイネームで浮かばない施策は、大抵間違っている。勿論、自分が寡聞にして知らないだけかもしれない。怖い。怖いからこそ、もっともっと顧客と向き合おう。


手触りのないKPIを作るな

KPI設計は、お前が思う1000倍くらいは難しい。難しかった。これからも悩むと思う。

指針としてはこんな感じだ。

マーケティングぽい例と挙げるならば、CPAxxx円と置くくらいなら、新規ユーザー数yyy人と置け。「CPAを100円下げて」と言われるより、「今月あと100人ユーザーを増やして」と言われるほうが手触り感があるはずだ。



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