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今こそ伝えるべき!牛乳のセカイ

はじめまして、皆さんこんにちは。
私たちは2022年10月29日、30日の二日間、六本木ヒルズのヒルズアリーナで実施される「ニッポンフードシフトフェス東京」に出演するため、神奈川県伊勢原市にある「石田牧場」さんにお邪魔しました。

牧場裏手の放牧地

石田牧場さんは都内からも電車で1時間位で行ける立地で、都市型酪農に分類される牧場です。
北海道にあるような大規模な牧場ではなく、約30頭程の乳牛を育てておられます。そんな石田さんは3代目になるそうです。

石田さんに直接インタビューをさせて頂きました。

私たちは石田さんに直接インタビューをさせて頂いたり、牛の搾乳体験をさせて頂いたりと短時間ではありましたが、色々なことを知る貴重な時間となりました。

搾乳体験のレクチャー

そんな貴重な体験の中で知ったことをこの記事にまとめたいと思います。

石田牧場さんの牛舎入り口ある基本理念

石田さんはこれからの酪農や石田牧場が果たすべき役割とは何かを常に考え、創意工夫をされながら就業されていました。

例えば、高齢で農業を止められる周り農家さんから農地を引き継ぎ、牛が食べる飼料を作る土地としての再利用をされていました。
これは、農業従事者の減少により起こる耕作放棄地の改善と、昨今様々な要因で起こっている飼料高騰に対する対策にもつながっています。

また、石田牧場さんで特徴的なこととして、HACCPとJGAP両方の認証を受けた、まだ日本で数少ない牧場であることです。牛乳の安全性を高め信頼ある商品の製造のため取得されています。
そして酪農教育ファーム認証牧場でもあるのです。これは石田さんがもっと酪農のことを知って欲しいという思いから取得されました。その活動一貫として近隣の教育機関と連携し年間1,200人もの子供たちの酪農体験受け入れをおこなわれているそうです。
コロナ禍にも関わらず私たちの酪農体験を快く受け入れて頂けたのもこのような基盤があってのことだと感じました。


もう一つ特徴的だと感じたのは、牧場に併設されている「ジェラート屋めぐり」の経営です。
こちらは石田さんの奥さんが店長を務められ、牧場で採れた新鮮なミルクを使い製造・販売されているお店です。

シンプルなミルクだけのジェラートから、季節によって変わる旬の野菜や果物を使ったジェラートまで多くのフレーバーを用意されています。
ここで使用される野菜や果物は、周りの農家さんから必ず仕入れておられるとのことでした。これも石田牧場が地域に貢献できるかという考えに基づて仕入れをされているそうです。そうして出来たジェラートを地域の人たちが食べてくれる。そんな循環を考えてことだと感じました。

このジェラート製造・販売はまさに農業の6次化にあたる活動で収益の改善に寄与されていて石田牧場の経営の安定化に寄与しているのだろうと思いました。

石田さんと記念撮影

酪農今を知る本当に良い体験でした。皆さんも機会があれば訪れてください。ありがとうございました。