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急速に進む在宅死!
世の中はゴールデンウィーク突入とのこと。
長期予報ははずれ思ったより好天となりましたが私は相も変わらず「がん支援相談研修」進めております。
その中で気になったグラフありました。
厚生労働省 「人口動態調査」 にある死亡の場所です。
2015年ですでに在宅死(自宅および自宅に相当するサ高住などでの死亡)が23.4%まで上昇しております。
また純粋に自宅死亡率をみた数字としては
「自宅」で亡くなった人の割合は2000年代以降、一貫して13%前後で推移し、
▼2019年は13.6%でしたが、
▼2020年は15.7%、
▼2021年は17.2%と2021年までの2年間で3.6ポイント増加しました。
「自宅」で亡くなる人の割合増加
長引くコロナ禍影響か
地域包括ケアシステムを始めて見た時から厚労省の影の狙いの一つにこの在宅死亡率の向上があるとにらんでいました。
もちろん国民の自宅の畳の上で死にたいというささやかな願望を看板にしてはおりましたが、一番の狙いは医療費の抑制でしょう。
2040年問題と言われて久しいですが、その頃までに在宅死亡率40%との記載もあります。
でも自宅での看取りはそう簡単にはいかないと思っておりましたが、TOP画像から見ると2002~2003年あたりをピークに徐々に病院死亡率は下がりつつあります。
そしてNHKが解説されているようにコロナ禍によってそれはくしくも加速したようで驚いております。
なんと病院での死亡は2021年で65.9%まで減少しております、
スパゲッティ症候群と言われ、管だらけの終末期医療に批判はありますが、核家族化、単身化が進む日本では家族による看取りはごく一部の日本人しか享受できないのは間違いことです。
そして医療機関による看取りと、在宅での看取りはスタッフが大幅に代わり介護士やホームヘルパーが在宅死のキーマンとなってくることは間違いないと思います。
このため人材豊富な都市部でしか自宅死は困難な状況ともなってきているようです。
ともあれ人生の最終ステージがコスト最優先とならないこと祈っております。