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SoD, 第10章、ストーンハンド大将と主人公の対話、指導者どうしの確執

<合同キャンプにて。司令官気取りのプリチャードが去った後、主人公がダガーフォード軍総帥のストーンハンド大将(女性のドワーフ族)に話しかけてみると、大将ははなはだご機嫌麗しくないご様子>

ストーンハンド大将
「やれやれ、こんな所に誰かと思えば。バルダーズゲートの英雄殿が我々のあいだをぶらつきたがってるみたいね。おたくはケイラーの洞窟を探検してるはずじゃなかったの?」
主人公
「そのつもりだったし―今もそのつもりです。でも出発の前に聞かせてくれませんか。トーシン・ド・ランシー*とネダーロク元帥についてどうお考えで?」
ストーンハンド
「ネダーロクは好人物よ。彼にはまったく文句はない。ド・ランシー?やつは話が別」
主人公
「話をお聞かせください、ストーンハンド大将」
ストーンハンド
「あいつは臆病者よ。こんなことは言いたくないけど、実際そうなのよ。我々は最初到着した時にドラゴンスピアを攻略できていたかも―いや、攻略しておくべきだった。その時ケイラーの畜生はハイ・ムーアで何か知らないけどやってたし*、城はひとたまりもなく落ちたはずよ」
主人公
「戦略的にも正しい行動のように思えます」
ストーンハンド
「ド・ランシーのやつがほんのわずかでも危険な行動はいっさいお断りと来るせいで、情況はひどくなる一方。こんな指揮官があったもんだと思う?」
主人公
「ケイラーのような強敵を相手にする時にはありがたくないですね。しかし、あなたとネダーロクは彼に意見できるのでしょう、きっと?」
ストーンハンド
「ハハハ!できるわけないわ。今おたくの到着で、ネダーロクは百二十名の傭兵に指揮することになった。私は五十名足らず。ド・ランシー?あいつは三百名以上を抱え込んで、そして一兵たりとも損なう気がない」
「あいつはもう何週間も我々に待ちぼうけを食わせてる。まず、やつは城を”隅々まで偵察”しようとした。それから、もっと兵士が集まるのを待った。次いで、バルダーズゲートの英雄がここに来るまで何もできないと言った。で今は、おたくが洞窟調査を終えるまで兵は動かせないってわけよ」
主人公
「できるだけ早く調査を終わらせましょう。それから、トーシン・ド・ランシーと私とで…戦略全般について腹を割った話し合いをすることにします」
ストーンハンド
「そう頼むわ。では調査をよろしく。気をつけなさい」


*ド・ランシーはウォーターディープ軍の総帥、ネダーロクはバルダーズゲート軍の総帥。いずれもダガーフォードよりはるかに大きな都市。
この日記にある、いわゆる”ライトニング”のセレモニーをしていたのだろう。そしてそのセレモニーの実体は、おそらくこの本の注にある、あの世に向かう魂を大量に捕獲・犠牲にしての邪悪な心身強化の儀式。

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