SoD, 第7章、主人公とジョスピルの会話2、ボアレスキール橋
<2の続き>
ジョスピル
「毎日耳に入ってくるのはさらなる十字軍の噂ばかりさ。誰かがこいつら犬どもの息の根を止めなきゃいけないんだ。ウォーターディープだろうが、バルダーズゲートだろうが。あいつらのやったことには胸が悪くなる」
主人公
「よく言っても狂信者、悪く言えば愚か者だわね。これ以上死者が増える前に十字軍を倒さなきゃいけないわ」
ジョスピル
「誰かが止めさせなきゃいけない。やつら自身のためにも。やつらは自分らの破滅に向かって進んでるんだ」
「他に聞きたいことはないかね?」
主人公
「報告がひっきりなしに来るって言ってたわね。それはどこから来るの?」
ジョスピル
「北からだ。ケイラーの十字軍はすでにドラゴンスピア城を占領している。ブリッジフォートもすぐ落ちるだろう、まだ落ちてないとすればだが」
主人公
「ドラゴンスピア城?」
ジョスピル
「冒険家のダエロス・ドラゴンスピアが建てた城さ。バルダーズゲートとウォーターディープの中間、ハイ・ムーアの縁にある。彼ははるか昔に死んで、何年ものあいだ城は廃墟になっていた。近づくものはモンスターと野盗だけだった―十字軍がそこを砦にするまでは」
主人公
「ブリッジフォートって言ったわね?」
ジョスピル
「ああ、それはボアレスキール橋に隣り合ってる集落さ。タイム・オブ・トラブル*の時代、シリックとバール神がその橋で戦った。それ以来、ブリッジフォートの西の河水は毒に汚染されて飲めなくなったんだ」
主人公
「もう行かなきゃ。さよなら」
ジョスピル
「タイモーラ*があなたと共にいますよう。あなたには彼女が必要になるよ」
*だいたいこのゲーム中の時代の10年前後まえ、最高神エイオーが他の神々に対し怒ることがあり、彼らを地上に追放したことがある。神々はそこで人間同然に可死の肉体を持ってさまよったり、信者にかしずかれることになった。中には人間の悪人に殺される者もいて、主人公の父の殺戮神バールはシリックという狡猾な悪党にボアレスキール橋上で斬殺された(それを見越してバールは多くの子を作っておいた。後に自分が復活するためだが、主人公もその一人というわけ)。シリックはさらに他の(もと)神も手にかけて、タイム・オブ・トラブル後に見事ひとかどの邪神に昇進した。
*幸運の女神。