舞姫スクラップ
[物語]
地方豪族の姫君であるマグレダは、芸能の女神イスメールの加護を受け、神々への奉納を目的とした「神舞」の継承者であった母親シュレーンの影響で、何よりも踊ることが大好きな少女。父親の反対を聞かず、一流のダンサーを目指すために、単身都にやってきてしまう。
実は彼女は、生まれながらにイスメールの加護を受けており、そのために踊り始めると即座に瞑想状態に陥り、本人の意思とは関係なく衣服を脱ぎだしてしまうのであった。
そんな彼女は、瞑想状態の最中、王室の第5皇子ハルクと出会う。
王室の、しかも貴族でありながら、多くの人々に愛されているハルクとの関係が深まり、初めての恋心を抱くマグレダ。
そんななか、王室に持ち込まれた古代文明の「暗黒神器」のせいで、災難が多発し、とうとう死者が出るまでに至った。反王制派の暗躍を予見したハルクは「暗黒神器」の存在を知り、捜索に乗り出す。
しかし、時すでに遅く、「暗黒神器」より、封印された魔人バファールが復活。不死の存在であるバファールは、改めて封印するしか事態を納める方法はない。そして、2000年前にバファールを封印したのは、何を隠そうイスメールであった。
マグレダ、シュレーンを筆頭に、神舞伝承者の女性たちが各地から招集され、遂にバファール封印の儀式が行われる。