追憶の彼方にうもれていた
恋ごころ
忘れかけていた そのカケラを
引き出しの中から そっととりだし
すき という感情を 思い起こしてみる
それは ぴんく色というほどの
鮮やかな色味ではなく
むしろ
白にうっすらと霞みがかった
やわらかな色
うすもも色だろうか
それは あまりにもまぶしくて
目をつむっても
まぶたを透けて感じる
血管の暗いオレンジ
高鳴る鼓動が
鼓膜のなかを突き抜け 躍動し
全身をかけめぐる
それは 静まりかえった部屋に響く
時計の秒針に
ゆるやかに シンクロしていく
呼吸の仕方を
いつしか忘れ
痺れた指先に驚き
ふと我にかえる
導火線の進路は
ジリジリとこちらへ近づき
もう確実に
後戻りはできない
全身のちからが抜け
ぐんじょういろの海に
おちていく
浮いているとも
沈んでいくともいえる感覚に
頭が混乱する
昼か夜かもわからない程
かき乱されてゆく脳裏は
ぐちゃぐちゃになってゆく
ああ 今は
何時だろうか
ツンと かじかむつま先に
現実に引き戻される
深夜0時53分
作者:flyhigh(ふら)
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